皆さんこんにちは。

本日は、「人の心を動かすもの」というテーマで書き留めたいと思います。

 

サン・テグジュペリの言葉を思い出します。

 

船を造りたかったら、人に木を集めてくるように促したり、作業や任務を割り振ったりせず、はてしなく続く広大な海を慕うことを教えよ。

 

リーダーは、部下たちの日々の実務の管理を行うことは大切な役割の一つですが、それはどちらかと言えばマネージャーの役割であると言えるでしょう。マネージャーは、自部門の業務を「正しく」運営する責任があるからです。

でもリーダーは、そういう日々の実務の背景にある「ミッション」や「ビジョン」というものをメンバーに語り、また見せることによって、メンバーが正しい道、歩むべき道を自ら歩んでいるという思いを持てるよう、影響力を行使することこそが本来の役割なのではないかと思うのです。

 

ある意味では「夢」を語ることができるのかどうか、ということなのでしょう。

企業であれば、利益を上げてカネを稼ぐことがミッションなのではない。自社の製品やサービスを通じて、社会にどのような貢献ができるのか、それを考え続けて自分の言葉と姿勢でメンバーに伝えていくことなのではないかと思います。

 

 

至難の旅に男子求む。僅かな報酬。極寒。

何か月にも及ぶ暗黒の日々。

絶えざる危険。生還の保証なし。

成功の暁には名誉と称賛を得る。

 

これは、1914年にロンドンの新聞に掲載された「南極探検隊募集」の記事です。

ここにも任務の詳細は書かれていません。あるのは、この夢を一緒に果たそうと思っている人の気持ちに訴えかけているシャクルトン船長の思いなのです。

 

人間は得てして地位が高くなると、自分の権限ですべてを動かせるような錯覚に陥ります。でもそれは、あくまで肩書のなせるわざで、会社を離れれば何も残らない一過性の役割に過ぎないのです。

他者に対する影響力とは、最終的には人徳なのだと思います。肩書を抜きにして、いかに人間的にリスペクトされうるかどうか、それが本来の影響力の源泉だと思います。

 

私自身、改めて自分のミッションや現在の立ち位置を考え直してみたいと思います。

 

最後までお読みくださりありがとうございました。

2024.5.4 #338

 

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