皆さんこんにちは。

本日は、「仕事は「意味」があるからがんばれる」というテーマで書き留めたいと思います。

 

斎藤徹さんの著した『だから僕たちは、組織を変えていける』を読んでいます。その中に、ミシガン大学のコールセンターの仕事の話が出ています。

このコールセンターの仕事は、卒業生に電話をかけて、商品やコンテストのインセンティブを用いて寄付を募ることなのですが、その寄付の一部は学生の奨学金にも使われているそうです。

この仕事に従事する職員は、毎日毎日電話をかけているのですが、10人に9人以上の割合で断られることが通常で、仕事へのモチベーションも湧きにくいのだそうです。

 

あるとき大学は、コールセンター職員に、奨学金を使って学生生活を送っている学生の手紙をシェアすることとしました。

 

(以下手紙、文面は筆者一部加工)

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大学に通うにはとてもお金がかかることは知っていましたが、この大学は祖父母、両親も通っていた大学で、いわば私の家のルーツでもあります。ですから、この大学に入ることは私の昔からの夢でした。奨学金を受け取った時には天にも昇る気持ちでした。

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するとこの手紙で職員の意識は大いに高まり、結果的に寄付額が増加しました。

そこで大学は、奨学金を受け取った学生たちをコールセンターに招待したそうです。一人5分程度、学生生活の様子を話してもらうだけのことなのですが、この話を聞いて職員たちはさらに大きな刺激を受けて、その後に電話をかける時間は142%増、寄付額も172%とアップしたとのことなのです。

 

この話は、「電話をかける」という行動(仕事)自体は変わらないのですけど、その仕事の背景に、どれだけ他者の感動や喜びを感じ、それに自分が参与しているという思いを持てるかどうか、その違いを如実に表しているものだと思います。つまり、自分の仕事の意味を感じることができれば、人間は一種の使命感を持てること、そして行動をも変えることができることを表しています。

 

私たち日常の仕事場面では、目の前に仕事が山積みになっていて、実際のところ仕事の意味まで考えるような余裕はないでしょう。ただ色々な節目において、仕事の意味を考えるような精神作業は、私は必要なのだと思います。

「レンガ積み職人のたとえ話」ではありませんが、仕事は単なるお金を稼ぐためのだけの「ライスワーク」なのか、また好きで仕事をやっている「ライクワーク」なのか、それとも仕事を通して人生における使命感を体現していくような「ラーフワーク」なのかによって、その仕事を取り巻く周囲の人々へ与える影響も大きく変わっていくでしょう。

 

皆さんもご自分の仕事の「意味」を考える機会を持ってみませんか。

 

最後までお読みくださりありがとうございました。

2024.4.13 #335

 

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