皆さんこんにちは。
本日は、「『頂きはどこにある?』を読んで」をテーマに書き留めたいと思います。
同書は、ベストセラー『チーズはどこへ消えた?』の著者であるスペンサー・ジョンソンが著した書籍です。
主人公の若者が、山の頂きに住む老人と出会い、自分を取り巻く現実社会の辛さから逃げずに真実を受け止め、周囲を巻き込んで再生していく物語です。主人公は、つらい現実(谷にいること)を悲観し、理想的な世界(山に住むこと)に行きたいと願うのですが、谷も山も永遠に続くわけでは無いにもかかわらず、理想郷を求めて逃避したくなってしまうのです。
その中に、このような言葉が出てきます。
山と谷はただ順境と逆境のことを言うのではない。外部の出来事を心の中でどう感じ、どう対応するかということでもある。
外部の出来事はかならずしも思い通りにはならない。しかし、心の中の山と谷は、考え方と行動次第で思い通りになる。
つまり、あらゆる物事は受け止め方次第であるということです。心理学的に言えば、物事は認知の仕方により全く異なるという認知主義的な見方であり、現実は唯一のものではなく、人の数だけ真実があるという社会構成主義の立場に立った考え方を著者は伝えようとしているのではないかと思いました。
また、次のような言葉もありました。
谷とは恐怖心だ。心の山とは恐怖心に打ち勝つことである。
自分の殻を破ることは、大きな変化が生じる可能性があり、怖さを感じる行動ではあるけれども、その恐怖心を抱えながらも自分のエッジを超えなければ、本当の成長は得られない、ということなのだと思いました。
前述の『チーズはどこへ消えた?』においても、過去に縛られた小人が、すでに得られるものがないと悟っていても新たな行動に出られない場面が描かれていますが、これらに共通していえることは、物事の流れの速い現代にあって、「変化に対する柔軟性と好奇心を持つこと」の重要性ではないかと思うのです。
アレックス・ロビラとフェルナンド・トリアスが書いた『グッドラック』にも、同様のくだりが出てきます。
成功の9割は、信じる気持ちから生まれる。
自分の人生は、自分にしか作ることはできない。
小さな一歩でも、チャレンジする勇気をもって歩み出したいと思います。
最後までお読みくださりありがとうございました。
2024.3.31 #333
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