皆さんこんにちは。
今回は「小さな約束を守る」というテーマで書き留めたいと思います。
ビジネスであれ、またその他の社会的な関係であれ、お互いの約束を果たすことで信頼を得て、協力関係を築いていきますね。
賃貸や販売などの契約になるような大きな約束はもちろんですが、口頭での小さな約束であっても、果たせなければ信頼を得ることは出来ません。
地域のコミュニティの中での話なのですが、最近ある会社社長と約束をしていたことがあったのですが、2回とも約束の納期に連絡なく、反故にされてしまったことがありました。
2回重なったので私も腹を立てたのですが、連絡すると当の本人は、涼しい顔で言葉だけの謝罪をするのです。
私も色々と相手方の事情も考えようとはしましたが、結局はその約束に対する当事者の思いに対し、鈍感であるということでしょうから、私はこの件につながる今後のビジネスについては、同社を通すことは出来ないと判断しました。その会社の実力とか実績とかではなく、その会社の社長や社員の人間性に疑問があるからです。
コンプライアンスがこれだけ騒がれたことはなかったくらい、最近は企業不祥事も多いですね。でもその根底には、法令順守の概念だけではなく、人間としての倫理の問題が大きく存在するのだと思います。
私の知る人間の中にも、ルール制定は得意なのに、そのルールを自分で守れないようなタイプの人間がいます。それは簡単に言えば、その人間の根底にある「心の善悪の基準」が未熟なのです。いくら法令順守を唱えても、倫理面での成熟が無ければ、そういう人間は最終的には信頼されないでしょう。
ある大手製パン会社のトラック運転手が、運転中に降雪に見舞われ、山道で動けなくなってしまったとのこと。長時間にわたり援助も来ない状況の中、本来であれば自社製品を許可なく手を付けるようなことはあってはならないにもかかわらず、荷台を開けて周囲の止まった車の中にいる方々にパンを配ったそうです。
この話は、一見法令順守には反するようなことかと思われますが、土台となる人間としての倫理上は正しい行為であると私は思っています。何のためのビジネスなのか、何のための法律なのか、それを逸してしまっていることの方が罪なのだと私は思います。
地域のコミュニティでの話を前段で申し上げましたが、少なくても当事者同士の状況や思いを把握しようとする姿勢が欠けているなら、文言上で正しい契約を取り交わしても、そのコラボレーションは実を結ばないでしょう。
私自身も心して、改めて物事に取り組みたいと思いました。
最後までお読みくださりありがとうございました。
2024.2.17 #327
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