皆さまこんにちは。
本日は、「弱い紐帯の強み」というテーマで書き留めたいと思います。
ご存知の通り「弱い紐帯の強み」とは、グラノベッターが提唱した社会的ネットワークに関する仮説で、新規性の高い価値ある情報は、自分の家族や親友、職場の仲間といった社会的つながりが強い人々(強い紐帯)よりも、知り合いの知り合い、ちょっとした知り合いなど社会的つながりが弱い人々(弱い紐帯)からもたらされる可能性が高い、というものです。
先日ある方に、企業広報に関することを教えていただきました。広報の役割として、まずは会社を認知してもらうこと、そして興味を持ってファンになってもらうことが大切であるとのこと。
でもこの興味を持ってファンになる、という流れは、何も企業活動だけではなく、私たちの身近にある色々なグループ・集団の運営にも当てはまることかと思います。
すなわち私たちは、安心だからといって所属している集団に、必ずしも全て「強い紐帯」を求めるわけにはいきません。逆に、強い紐帯だけの集団だけしか自分の周囲に無かったとしたら、限られた成長しか期待できないでしょう。
グラノベッターがいう通り、「弱い紐帯」だからこそ得られる知識や情報が、私たちの生活や人生に彩を与えてくれたり、適切な判断に繋げてくれたりするのだと思います。
私は、この「弱い紐帯」のメンバーが、どのような思いでその集団に参与しようとしているのかが大事なのだと思います。集団によっては目的が必ずしも明確ではない場合もあるかと思いますが、少なくても集団を形作っている何らかの目的や意図があります。そして何某かのリーダーシップを発揮している人がいるから、集団たり得るのだと思います。
メンバーはその集団の紐帯に何等かで前向きに関わろうとしていれば、たとえその紐帯が弱くてもその集団は存続できるのでしょうが、主体的に紐帯の維持に関わろうとしないメンバーばかりであれば、人数が多くてもその組織は存続できないと思います。
いままで多くの「弱い紐帯」の集団に混ぜていただきながら、そのメンバーの思いや熱量、真摯さなどにより、その集団が生み出す成果に大きな違いが出てきていることを経験してきました。「弱い紐帯」だからこそ、お互いの成長の機会に繋げられるような、そんな関わり方をしていきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
2023.8.26 #103
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