皆さんこんにちは。
本日は、「どんな生き方を選ぶのか」をテーマに書き留めたいと思います。
先日私の携帯に、突然「料金値下げと回線変更のご案内」の電話が掛かってきました。一方的にセールストークをした上、モデムを取り替えたいので在宅時間を教えてほしい、との話になったので、私が逆に疑問をぶつけたところ、その人間の言葉のトーンが豹変しました。もちろん契約はしませんでしたが、後になって調べたところ、その人間が所属していると口にした会社はネット上には存在していない怪しい団体でした。
そのセールスをやっている人間も、自分の属する組織が真っ当な商売をしていないことは薄々分かっているのでしょうが、生活していく上でやむを得ないと割り切ってやっているのかと思います。
また最近、コンプライアンス面で、私の周辺でも残念なことがありました。
立場に甘えるような判断を行えば、周囲の人間は敏感に気づきますから、立場が上がれば上がるほど、自らを律する気持ちを強く持たなければならないと思います。「割れ窓理論」にもある通り、小さな綻びでも放置しておけば、その手の綻びに対して鈍感になり、綻んでいてもそれが通常の感覚になってしまうのです。
「強くなければ生きていけないけれども、他者に対して優しくなければ生きていく価値が無い」とレイモンド・チャンドラーは言っています。
私たちは、社会の中で色々な役割と立場を持って生活しています。その生活の中で大切にすべきことは、生きていく力とかスキルはもちろんですが、それ以上に自分の言動が他者に対して幸せや成長を与えているのだろうか、それをしっかり考えることだと思います。
ある大手パン会社のトラック運転手の話ですが、商品を積載して走行中に大雪に見舞われ、高速道路で通行がストップし、他の車とともに大往生してしまったことがありました。
その時にその運転手は、自車の荷台を開き商品のパンを周囲のドライバーたちに配って歩いたそうです。
通常で考えたら、会社に対する背信行為になってしまいます。けれどもその運転手は、生きる上での自分の哲学から、そのような行為をしたのでしょう。会社のルールに抵触しても、共に生きる上で大切にすべきことをその方は行ったのだと思います。
どのように生きるかは、その人それぞれの自由です。
でもその自由は、お互いが共存するため、その人に与えられた役割を果たすことが前提ではないかと思います。
その役割について、真摯に問うていきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
2023.6.24 #294
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