皆さんこんにちは。
本日は、「KX(会社トランスフォーメーション)の活動から(その1)」というテーマで書き留めたいと思います。
KXとは、昭和モデルから脱却できない”カイシャ”を壊し、人生100年時代の”会社”を創る社会変革のムーブメントのことを指します。活動はライフシフトジャパン株式会社が核となり、2025年(=ちょうど昭和100年に当たる年です)を一つのターゲットとして、明治大学大学院の野田先生はじめ、多くの現役企業人の挑戦を活力にしていこうと動き出しています。
(同社ホームページの中の「カイシャの未来研究会」より https://lifeshiftjapan.jp/future/)
私もしばらく人事職の世界にいて気が付かなかったのですが、会社の諸規定を見ると、「会社」が主語になっているものが殆どで、基本的に社員が守るべきことが「統制」の視点で書かれています。
確かに、会社は同じ目的を果たすための組織ですから、基本的な役割分担に関するルールが存在しなければ、メンバーが自由奔放に動いてしまうために成果も生まれにくくなってしまいます。
しかしながら、
統制
→言われた通りに動く
→言われないことはやらない
→正しいこと、誰からやった方がいいと思うことでも自分があえてやる必要はない
(自分が損することはない)
→組織内の立ち回りの技を磨くことが社員の心得
・・・みたいな図式になってしまうと、そもそも自分自身の働きがいとか自分らしさの表出というのは、見えてこなくなってしまいます。
先日ある方からそのチームメンバーの話を聞いたのですが、非常に単純な作業ながら年に1度の個別案件であったために、「過去に自分で処理したことが無いからできない」という理由でそのメンバーは仕事を受けようとしなかった、とあきれていました。
単純な作業なのですが、「私がやることが損」という感覚なのでしょうね。
(このケースは、組織統制の影響というよりは、本人の能力及び仕事・生き方に対する姿勢の問題のように思えますが・・・)
日本は失われた20年(実際は30年でしょうね)と言われ、ビジネス競争だけではなく、国力としても伸び悩んでいます。
それを打破するためには国内で陣取り合戦をするだけではなく、グローバルレベルで各企業がそれぞれ業績を上げていくことが大切なのですが、その想定解としては、カリスマ経営者を求めるのではなく、社員一人ひとりに前向きに働いてもらうことしかないのだと思います。そしてその社員一人ひとりの「伸びしろ活動」の総和が、成長の源泉になるのではないでしょうか。
「社員に主役感を持ってもらい、その能力と個性が最大限に発揮されるような環境を作ること」それが今後の会社の経営のあり方なのでしょう。
ですので、今後求められる社員の人物像としては、「その会社・チームが求める最低限の知識・スキルを持っていること」とともに「自分を成長させようという意欲を持っていること」になると私は思っています。自分を成長させる意欲が無ければ、その組織・チームで貢献するための知識やスキル習得にも繋がらないでしょうから、この2点は相補的な関係にあるのだと思います。
KXは、会社から始まるのではなく、社員一人ひとりの思いから始まるのだと思います。私もKXに参与する一人として、できることを行動に移していきたいと思っています。
最後までお読みくださりありがとうございました。
2023.4.15 #284
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