皆さんこんにちは。

本日は、「自己理解と他者評価」というテーマで書き留めたいと思います。

 

現在受講しているリーダーシップのゼミナールで、「リーダー行動の特徴」と「コミュニケーションスタイルの特徴」のそれぞれについて、自分が理解している自分の特徴と、他者が評価している自分の特徴を比べて、自己理解を深めるワークがありました。

 

リーダー行動については、PM理論(=人間はP:パフォーマンス・成果中心、M:メンテナンス・人間中心、の2軸でリーダー行動を考えるという三隅二不二先生の理論)をベースにしたアンケートを基に、またコミュニケーションスタイルについては、交流分析(=エリック・バーンが提唱した理論で、人間は親、子、大人という3つの自我状態があり、各々の自我状態の程度でコミュニケーションスタイルの特徴が出るというもの)のアンケートを基に集計していただきました。

 

2つのアンケート結果から見られたことは、私の場合、自分自身による「自分像」と、周囲の他者から見えている「武田像」が大きく異なっている点が非常に多かったということです。

 

 

例えばリーダー行動であれば、「逆境においても前向きでいられる方か」という問いに対して、10名のアンケート協力者のうち9名がYesと評価してくれていますが、私自身は全くそのように自分を見られないため、Noと自己評価せざるを得なかったです。また、「いざという時に頼りになると信頼されていると思うか」という問いに対しては、10名中10名がYesと応えていますが、私は全くそう思えないのでNoと自己評価しました。(ちなみにこのアンケートは、誰が何を応えたか、私(当事者)には追跡できない仕組みになっています)

 

ただ、周囲からそのように見られているということは、組織内での役割上、私が「リーダーであるべき」という仮面を被り、自然行動ではなく修正行動をし続けてきた結果、上記のような評価の不一致が多く現れてきたのだと感じています。周囲から見れば、私の修正行動が私自身の通常であると感じるのでしょう。

 

コミュニケーションスタイルについても同様に、アンケート協力者と自分の評価に大きな差異が見受けられました。特に差異が大きかったのは、FC(Free Child=自然、自由、遊び心を持った子供のような自我)の点です。周囲は私のFC値を非常に低く評価していますが、私自身はFC値について高い点数をつけています。

周囲は、自分を律してリーダー職を務める滅私の自然な姿勢を私に感じていたのかも知れませんが、私自身は決してそれが本当の自分だとは思っておらず、常にそのギャップに苦しんできたのです。

 

今回のアンケートにおいて、結果に大きな差異が出ることは想定していましたが、改めて明確に目に見える結果として提示されると、苦しかったことの理由も理解しやすいです。これだけギャップがある中で、仮面を被った自分に周囲が期待や要求をしていたのであれば、苦しくなっていったのは当然でしょう。

こういう一歩下がった客観化を拡げた認知を「メタ認知」というのでしょうが、このメタ認知は自分にとってとても大切な機会になったと思います。

 

色々な契機がありましたが、現在は社内で新しい役割に変わり、責任や周囲からの期待も変わってきました。すなわち、あえて「かくあるべき」重たい仮面を常時被らなくても良くなりました。精神的にも楽になり、公私ともに自分らしさを拡げるようなチューニングができるようになってきています。現在の新しい役割を通して、音の乱れを調律するときの一種の快感に似た、正しさへの回帰という感覚さえ感じ始めています。

 

今までの自分の経験を通して、今後は社内に限らず、支援者の端くれとして、自分のできることを周囲や後輩たちに還元していきたいと思います。

 

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

2023.2.11 #275

 

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