皆さんこんにちは。

本日は「支えられる人から支える人へ」をテーマに書き留めたいと思います。

 

NHKの「LIFE SHIFTにっぽん」を見ました。ご存知の通り「LIFE SHIFT」は英国のリンダ・グラットン教授の著作で、従来通りの働き方・人生の考え方では人生100年時代を生きることが難しく、社会、企業、個人それぞれがその必然の変化に気付くことの重要性を示唆しています。

 

同放送では、リンダ・グラット教授が日本の北陸を訪れ、世代を超えていきいきと生きる(=ウェル・ビーイング)ために取り組んでいる事例を実際に体験し、レポートしてくださっています。

その中で教授は、ウェル・ビーイングのためには、「人や地域との繋がり」が欠かせないと言われていますが、特に取り組み事例の中で、富山の老人ホームでの「推し」の大切さが取り上げられていました。

 

カターレ富山というサッカーJ3に所属するチームがあるのですが、その老人ホームでは、施設全体でカターレ富山を応援するという動きが出てきたそうです。そして地元の若いサッカー選手が躍動する姿をテレビで見ているうちに、入所者は身体を動かしながら応援するように変わっていったそうです。段々と次には応援グッズを自ら作り、時には競技場にも応援に駆け付けるようになります。また一方、チームの選手もその老人ホームの入所者の方々との交流を持つような関係になり、直接の会話が増えていくのです。「推す」(=他者を応援する、他者の成長を祈ることで繋がる)ことの大切さを体得していった嬉しくなるような話です。

 

 

ここではどんな変化が起きているのか・・・

もちろん、身体を動かして応援するとか、応援グッズを作るために手先を動かうことがリハビリに繋がっているということもあるでしょう。でも一番大きな変化は、生活のすべての面で支えてもらう側だった老人たちが、「応援する」ということで「支える側」の役割を得たことが大きな変化なのだと思います。

 

リンダ・グラットン教授は、「終生現役」を提唱しています。現役とは、社会や人との関わりの中で、「支えられること」と「支えること」の両方を通して自分の役割を果たしていくことだと思います。そして人生は、60歳になったら定年を迎えて隠居するような3ステージ(=学ぶ、働く、休む)ではなく、マルチステージ(=常に学びなおしながら働くこと、休むこと、遊ぶことを繰り返していくような常時再生可能なステージ)で生きることこそがこれからは求められているのだと思います。

 

人は必要とされる時にこそ一番のモチベーションが上がると私は思っています。何が自分に与えられた役割なのか、これからも真摯に問うていきたいと思います。

 

最後までお読みくださりありがとうございました。

2023.2.4 #274

 

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