皆さんこんにちは。

本日は「共通善とリーダーシップ」というテーマで書き留めたいと思います。

 

昨日のゼミにて、「共通善」という言葉を学びました。

共通善とは、「人々の平等、公正に役立つ公共財(インフラ、安全保障、治安維持)や、制度や慣習、法律、共有された文化、歴史、伝統、さらに道徳的な良心、自由の意識、友愛、正義、善と悪や正と不正を区別する価値観」のことを言います。(リベラルアーツガイドWEBより転載)

 

リーダーは、昔は、生来持って生まれたその人の素質に注目されていました。すなわち、「なるべき人がなるもの」ということです。ですからリーダーシップも、生まれながらにして発揮できる人とそうでない人がいる、と考えられていました。

しかしながら現在では、リーダーシップはスキルであり、誰もが努力と訓練によって身につけられるものとされています。要するに、素養というよりは目に見える「行動」に注目しているわけです。

 

リーダーシップは、組織が予定調和している時代には、「コマンド&コントロール」スタイルが一番適していましたが、現在のように先が見えにくい変化が激しい時代においては、組織構成員各々が主体的になり、その能力や適性を最大限に活かせるような支援スタイル、つまりサーバント型リーダーシップが適していると言われます。

但し、このリーダーシップが効果を挙げるには、構成員が自立し、自律的に当事者意識を持って組織行動を採れることが前提です。

 

そのために、組織の理念であったりビジョンをシェアすることが大切なのですが、そのベースにあるのが「共通善」という考え方なのではないでしょうか。

 

 

人間は、社会から孤立して存在できません。いくら自立が大切といっても、環境から「受け入れられている」という最低限の安心が無ければ自分らしさを出すことも出来ないと思います。それだけ無意識のうちに環境からの影響を受けているのです。

リーダーは、個々の能力や適性を最大限に活かすような施策を採りつつ、一方で組織における「共通善」を伝えていく努力が必要なのだと思います。それが組織風土になり、組織文化になる・・・。そしてこの共通善は、上意下達の指示ではなく、リーダーの思いや行動によって影響されていくものでなければならないのだろうと思います。

 

リーダーの人間観や事業観が共通善を作りあげ、そして組織のメンバーに影響をもたらすものであるとすれば、リーダーシップはスキルであると同時に、リーダーの生き方にもつながるものかと思います。

 

その人に従っていけるかどうか、その最終的な基準は地位とか権威ではなく、その人自身の生き方によるものだとすれば、リーダー教育とは、「人間として恥じることの無い思考・行動ができるようになるための人間教育」なのだと思いました。

 

最後までお読みくださりありがとうございました。

2023.1.2 #272

 

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