皆さんこんにちは。

本日は、「自靖自献(じせいじけん)」をテーマに書き留めたいと思います。

 

先日あるオンラインの講習で、講師の方からこの言葉を教えていただきました。

「自靖自献」とは、「自らを靖んじ自ら献じる」、すなわち「心の平安を保ち、他者のために自らを捧げること」という意味なのだそうです。

 

「心の平安を保つこと」は、言葉の上では大切なこととわかっていても、中々実践することは難しいですね。

人間にはそれぞれ期待があります。自分に対する期待、そして他者に対する期待です。期待は欲と言ってもいいのかもしれません。

期待が無ければ成長しないし、期待を目標や夢と捉えれば、期待を持つことは大切なこととも言えます。親が子に対して、また上司が部下に対して成長を期待することは、ピグマリオン効果にも表れているように、成長を促すプラス面の要素になります。

 

 

但しその期待は常にかなえられるものではなく、裏切られることの方が圧倒的に多い。その裏切られたときに、自分の中で不平不満となって消化できずイライラを募らせてしまうと、自分の精神的なコンディションだけでなく、周囲への悪影響にも繋がってきます。

「自靖」とは、そういう時にこそ心の平安を保てるように、自らを制御することの大切さを説いています。

 

以前にある方から、「苦しいときこそ陰徳を積まなければいけません」という話を聞きましたが、自分が前面に出るのではなく、人知れず他者のために尽くすこと、そしてたとえ結果が伴わなかったとしても、見返りを求めないことが大切、というのが「自献」でしょう。まさしく宮沢賢治の生き方なのだと思います。

 

現在の自分のことを考えると、「自靖自献」からは程遠い生き方をしていると猛省しています。昨今、他者からの思いもよらぬ仕打ちに自分を見失い、自暴自棄になっている自分を感じていますが、他者に憤慨し自分を痛めるエネルギーを、どんな小さなことでも他者の幸せのために使えるよう、心を整えたいと思いました。

 

最後までお読みくださりありがとうございました。

2022.11.26 #265

 

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