皆さんこんにちは。

本日は、「言い返さない人」というテーマで書き留めたいと思います。

 

学校でも職場でも、またプライベートの集まりにおいても、考え方や感じ方の違いによって人間関係にトラブルが生じることは良くあることです。

トラブルが生じても、その後にお互いの認識不足による違いであったことが理解できれば、関係を修復できることもあります。けれども、偏った思考やパーソナリティの持ち主が相手である場合には、その修復が難しいことが結構あったりします。

 

思考やパーソナリティの偏りがある人間は、どうしても社会生活に支障が生じがちです。自分を理解することが難しいがゆえに他者も理解できないので、自己主張が度を超すようになり、対立関係に陥りやすい。

 

でも、そういうタイプに周囲はどのように対応していったらよいのでしょうか。

まずは、その集団の規律や環境によってそれぞれ考えていくことになると思います。一番現実的なのは、かかわらなくても済む場合には、その人間との距離を置くことが一番だと思います。

けれども、特に職場の場合には、嫌いだから付き合わないし口も利かない、というわけにはいきませんね。自分は普通に接していても、相手が過剰に自分に対して敵対心を持って接してくるような場合もあったりします。

 

周囲への影響を考え、言われても我慢して相手の主張を受け入れることも一案ですが、自分が納得できていなければ自分の心は乱れたままになってしまいます。また当事者だけでなく周囲の人間も、「あの人は自己主張が出来ない人だ」と諦めてしまうことにも繋がり兼ねません。常道を逸するような言動を受け入れてしまうことは、「優しさ」とは違うことだと思います。

 

理不尽な言動を投げかけられたときは、たとえ人間関係が壊れたとしても、相手に対し自分の感情を言葉で表現することは必要だと私は思っています。このように自分を守ることは、健全な自己愛だと思います。

 

 

「言い返さない人」は私の周囲にもいます。

そういう人は、言い返さないので理不尽さを自分の中に溜めてしまいます。その理不尽さを自分の中で消化できないので、辛い気持ちを誰かに聞いてもらいたくて周囲に話すのですが、結局自分自身が背負うべき事柄であることからは逃げられないので、答えが出ずに悪循環してしまうのです。自分から当事者に発信できない、また自分から環境を変える勇気を持てないからです。

 

人間、時々はそういうこともあるかと思います。私も、自分で答を見つけられずに友人に相談することもあります。けれども、こういう悪循環が度重なり毎回相談を持ちかけられると、周囲の人間も困ってしまいます。相談されても、ただ本人の気持ちを受け止めればいいのか、何等か具体的な改善策を求めているのかわからないし、今回こそ助けが必要だと感じて提案すれば、いつもの調子で自分の問題だという態度に硬化してしまったりする・・・。でもこの状態は、基本的な環境が変わらない限り、また自分の心が壊れない限り、永遠に続いてしまうような非生産的な自分との我慢比べでしかないのでは、と私には思えたりします。

 

人間関係には、多分正解は無いのだと思います。正解があったら、現在も東欧で起きているような不合理な戦争などは起こらないだろうと思います。

自分が崩れてしまう、あるいは周囲にも迷惑がかかってしまうことが分かっていれば、適切な言葉で相手に自分の意思や感情を明確に伝えること。それはセルフケアの観点からも大切です。適切に言い返すことは、決して我儘な感情表出ではないと思います。

 

最後までお読みくださりありがとうございました。

2022.9.3 #253

 

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