皆さんこんにちは。

本日は、「健康経営とは」というテーマで書き留めたいと思います。

 

健康経営は、企業が経営理念に基づいて、従業員等の健康保持・増進に積極的に取り組むことにより、従業員の活力向上や生産性の向上など組織の活性化をもたらし、ひいては業績の向上や企業のイメージ向上、採用増加へ繋げていく取り組みのことをいいます。

(東京商工会議所ホームページより)

 

つまり、「従業員の健康や作業環境を改善する」投資が、それを上回るリターンを生み出し、企業成長の好循環となることが健康経営のあるべき形になります。

 

従来は、企業で「人」というと、人件費に相当する「コスト」のイメージでしたが、経産省の人材版伊藤レポートにもありますように、人とは「資本」であると考えます。資本ですからすなわち経営にとっては「投資」です。適切な環境を整備・提供すると、価値を創造し増殖することになりますが、不適切な環境では、価値は減少してしまうのです。

 

 

では、その投資をどうやって成功循環になるように活かしていくのでしょうか。一橋大学の阿久津教授によれば、まずは「基本的な産業保健(=物理的、精神的な好ましい作業環境の維持増進)が提供されている前提で、企業のミッションやビジョンを明確にするとともに、価値観を役員・社員で共有すること」としています。また、そういう企業の根底にある理念を、文化とか社風という暗黙知にしたままではなく、文字の形で形式知化し、それを企業ブランドとして役員・社員が立ち返るところにすることからスタートする必要があると言われています。

 

その中で、私は価値観の共有が一番大事だと思っています。すなわち、「企業に携わる者が共有すべき信念や行動のよりどころ」のことです。これが従業員それぞれで異なっていたら、いくら良いビジネス環境が与えられていても、組織は自らの自己矛盾で消耗し、いずれは崩壊しかねません。

これを問い直すことは、ある意味では非常に苦しい作業となるのかもしれません。一見順風に動いていることも、そして短期的には正解のように見えていることも、もしかしたら長い目で見た場合には否定しなければならないことも出てくるかもしれないからです。

 

でも、勇気を持ってこの問い直しを行わなければ、いつまでたっても「声の大きなもの勝ち」「権威を上手く使ったもの勝ち」のような古い方程式に囚われ続けてしまうような気もします。

 

現在の与えられた役割を通じて、「健康経営」について特に考えるようになってきた今日この頃です。

 

最後までお読みくださりありがとうございました。

2022.7.23 #247

 

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