皆さんこんにちは。

本日は、「所有や消費よりも創造を」というテーマで書き留めたいと思います。

 

リンダ・グラットン氏の『ワーク・シフト』を読みました。

この中で著者は、今後の社会は次の3つのようなシフトチェンジが必要になるだろうと述べています。

 

1.  専門技能の習熟を通したキャリア形成

2.  幅広い人的ネットワークの形成

3.  消費志向ではなく、創造志向への転換

 

 

この3点を俯瞰して見ると、「脱昭和的な生き方」といえるのかもしれません。

日本が右肩上がりの経済成長を謳歌できていた時代は、社内でもジェネラリストがもてはやされました。現在でも、スキルや人間力の点でバランスを逸したスペシャリストは組織適応の点で疑問ですが、逆に専門技能の無い調整型人間も、尖った価値を生み出しにくいし、自分自身の立脚する場所が無いために、社会変化に対して非常に脆いです。特に社外転出を考えた際には、代わりはいくらでも存在するという労働市場に埋没しかねません。

 

また、1つの会社で働くことが通常であった時代には、社外人脈をそれほど重視しなくても、社内序列さえ意識していれば何とか食べていくことができました。でも、雇用継続の保証が何もない時代に、1つの会社にしがみついてその会社の論理だけしか学ばないとすれば、有事の際には何も分からない、何も動けない、ということになってしまうでしょう。常日頃から社外や地域の人脈を通じて、自分を客観視するととともに、今後必要なスキルや知識を修得していくことが求められているのです。

 

さらに昭和の時代は、「何を所有してどれだけ消費できるか」という点に焦点が当たっていました。それが成功者の一つの証であったからですが、現在は「所有よりはシェア」「消費よりは生産、創造」という価値基準に変わってきています。

SDGsを始め、地球規模で後世への資源のバトンタッチを考えるような動きが盛んになりましたが、今では消費的な行動は、「カッコ悪い」イメージに繋がりつつあります。「自分の時間を何か新しい価値創造に情熱的に打ち込む」姿が、トレンドになっていくのではないでしょうか。

 

小さなことでも構わないと思います。

自分らしい思考・行動で、社会に対し何か価値を生み出せるような、そういう生活にシフトチェンジしていけるよう、改めて考えてみたいと思います。

 

最後までお読みくださりありがとうございました。

2022.4.2 #231

 

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