皆さんこんにちは。

本日は、「『LIFE SHIFT 2』 を読んで」というテーマで書き留めたいと思います。

 

アンドリュー・スコット氏とリンダ・グラットン氏の共著である『LIFE SHIFT』の続編が発売されたので、早速読んでみました。

前編同様、これからの時代は、人生は勉強・仕事・隠居という「3ステージ」で回るものではなく、勉強も仕事も家族も、また社会的なあらゆる役割を色々なステージで発揮する「マルチステージ」で考えていく必要性を、著者は強調しています。

 

労働力人口の減少や国家財政の危機に関連する年金制度の脆弱性も上記趣旨の一要素ではありますが、何といっても社会の変化スピードがきわめて速くなっている中で、我々人間が長寿命化にいかに対処していくか、という視点が大きいと思います。

 

 

同書の中で、これからの時代に求められるスキルとして、STEMが挙げられています。すなわち、S=Science(科学)、T=Technology(テクノロジー)、E=Engineering(エンジニアリング)、M=Math(数学)の頭文字をとったものです。確かに、仕事の価値をサイエンスの基準で測るという流れは、益々促進されるのかとも思います。人事の世界ですら、その基準を数値で表そうというISO30414のような規格も出てきています。

 

但し、これからの時代は、「STEM」ではなく「STEAM」こそが必要ではないか、と同書の中に記述があります。A=Art が付け加えられているのです。Artとは芸術、すなわち「そのものに触れて気持ちや心を動かすもの」です。

 

数値の概念で物事を動かすことは、ビジネスの上では必須です。でも、数値だけで人間を動かすことができるとしたら、それは誤りではないのでしょうか。

人間の動物としての本性は、外界からの刺激が「敵か味方か」「好きか嫌いか」で判断し、安全であれば受け入れ、危険と察知すれば逃げる、というものです。社会生活も同じです。仮面を被って役割を演じなければならないこともあるでしょうが、その仮面が自分に合わなければ、常に危険を感じながら生活することになるわけですから、メンタル不調に陥ってしまうことも不思議ではないですよね。

 

健康経営が問われている時代です。STEAMを実践できる組織になれるか否か、それが企業差別化につながってくるものと私は思っています。

 

最後までお読みくださりありがとうございました。

2021.11.28 #213

 

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