皆さんこんにちは。
本日は、「才能の無い人はいない」をテーマに書き留めたいと思います。
中野信子さんの『努力不要論』を読みました。
中野さん曰く、「自分の才能を無視した努力に陶酔するのは愚かなこと。逆にいえば、生きているからには、誰にでも生きるにふさわしい才能が必ずある。」と同書の中で書かれています。
私は、何事にも努力するのは大切なことと思い歩んできましたので、「努力が不要である」という言葉には最初抵抗があったのですが、中野さんの真意は、「努力をしているという自分の姿勢自体に陶酔してしまってゴールが見えなくなってしまうことが問題であり、ゴールが明確で、かつそのゴールに至る方策や戦略が明確になっている努力は大切なことである」と教えてくれています。もっと大切なのは、「生きているからには、誰にでも生きるにふさわしい才能が必ずある」という考え方です。
私もこの考え方に100%同意します。「キャリア」について学んでいく中で、「キャリア」というのは、その人たちに与えられた才能(=タレント)を、自分と他者の成長や幸せのために活かすことであると私は考えていますが、その才能を各々がどのように発見し、認知して自分らしく生かしていこうとするか・・・私はその歩みこそ大切であると思うのです。
しかしながら、ビハインドな環境が重なったり、人間関係の上での障害が起こったりすると、自分の才能を見失い、現実適応が難しくなってしまったりします。私自身もそのような環境に飲み込まれて、自分を見失ってしまうことが多くあります。
本来個々人に備わっている才能を活かすこととは、自分が与えられた適性を知り、自分の評価軸を確立することであると中野さんは言われています。
自分の評価軸ですから、他者の軸でありません。でも、他者をすべて否定して、自分だけの正義を前提にした軸であるのなら、その自分軸というのはいずれは共同体から排除されてしまいます。そうではなくて、他者との共存を考慮した上での自分軸の確立は、自分の存在を維持するだけではなく、共同体における自分の才能を活かし、共同体に貢献することにもつながると思います。
努力する先にあるゴールや目的が何なのか、それを熟慮して、与えられた才能を少しでも生かせるような努力を積み重ねたいと思います。
最後までお読みくださりありがとうございました。
2021.10.30 #209
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