皆さんこんにちは。
本日は、「カウンセリングを考える」をテーマに書き留めたいと思います。
カウンセリングの技能は、資格があるから常に所持できているというものではなく、自分自身と常に向き合いながら、他者の生き様に対して受容し、共感的に捉えていこうとするところから熟成されていくものと思います。
私自身その技能に少しでも磨きをかけていきたいと考え、あるWEBカウンセリングの講座に申し込んで指導を受けていました。
ただその指導を受ける過程で、「カウンセリングとはこうあるべき」という強い指示的な言葉や、受講者の思考・感情に寄り添うスタンスがその方に見受けられなかったので、私はその講座からは遠慮させていただきました。
カウンセリングには正解は無いのだろうと思います。
逆にカウンセリングに関わる人間が、人の心を扱う際に、最低限のルールやマナーを守ることを前提に、他者の気持ちの共感的な受容を通して自律できるように促すことが大切であって、今回の場合のあるべき論には少し違和感を持ったのです。
「心を科学すること」として、心理学は19世紀後半より先人たちが色々な理論を打ち立ててきました。カウンセリング面でも、意識というよりは無意識の存在を重視する深層心理学的を基本とした精神分析療法、また学習という概念を中心に、刺激に対して人間固有の認知を通して反応が起こると考え、正しい認知と学習を探る認知行動療法、また来談者が本来持っている自分自身を治癒していく基本能力を引き出そうとする来談者中心療法など、色々な考え方があります。
私は、どの考え方も正解だと思っています。クライエントと接している時、そのクライエントが背負っている重荷をどうしたら少しでも軽く感じられるようになるか、その課題の内容によって、上記の考え方を柔軟に当てはめていくことがカウンセリングを行う人間にとって使命なのではないでしょうか。
自分の心を自分自身でも把握しきれないように、他者の心を把握するなど、できるわけないと思います。でもクライエントがカウンセラーに対し、自分の置かれている環境や気持ちを理解し受け止めようと応援団でいてくれると感じたとき、そしてその過程に真剣さと優しさを感じることができたとき、クライエントは安心を得て自分の足で立ち上がろうと変わっていくのではないかと思います。
最後までお読みくださりありがとうございました。
2021.10.9 #206
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