皆さんこんにちは。

本日は、「マネージャー考」をテーマに書き留めたいと思います。

 

先日、同僚のリコメンドで、マネジメントに関する本を読みました。

その中で著者は、マネジメントとは以下が大切であると言っていました。

 

・メンバーの成果を出すこと。

・その成果によってメンバーのモチベーションは向上する。

・マネージャーはメンバーに任せて指示をしない。

 

確かにこの方のいうマネジメント論は一理あると思います。ただ私は、どうしても腑に落ちなかったので自分の中で色々考えてみました。

そして、そのギャップを感じた原因は、組織観や人間観の違いなのだと思いました。

 

 

人間は、自分の経験を基に考え将来の物事に対応しようとします。著者も同様に考え、上記の手法を是としたのでしょう。

でも基本的に著者は、組織を個々人が集まった集合体と見ていて、組織内のメンバー間の影響力やマネージャーの結節点となる役割については、触れていませんでした。

 

私は、組織というのは、個人に分解して同じ能力を持つ人間に入れ換えて組織し直しても、同じような集合体にはならないと考えています。つまり組織は、その人の能力だけではなく、その人の個性や思考、行動などの様々な特徴が相互に入り乱れ、影響しあって成立しているものであると考えているからです。

 

またモチベーションについても、「成果が出るからモチベーションが上がる」という好循環はその通りですけど、成果が上がるかどうかは、個人の頑張りだけでは保証の限りではありません。個人の能力によることはもちろんのことですが、社内外の環境要因も非常に大きいと思います。ましてマネージャーの影響力は、その人のモチベーションに大きく左右します。その覚悟をマネージャーは放棄してはいけないのだと思います。

 

ただ、私のようなマネージャー観が、すべて正しいとも考えていません。自分に任せてあまり口出しをしないで欲しい、というタイプもいれば、モチベーションありきで仕事はできない、と考える人間もいます。客観的に見て見ると、私自身のマネジメントは、良い面が発揮されたこともありましたが、多くは不協和による失敗の連続であったとも感じています。

 

それでも役職を任されている間は、自分のできることを愚直にやっていくしかありません。いずれ後輩にバトンを渡す時がきますが、その際には、私の至らなかったことを改善して、その時に集うメンバーが考える良い組織にしていって欲しと思っています。

 

最後までお読みくださりありがとうございました。

2021.9.4 #201

 

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