皆さんこんにちは。本日は、「自分らしいキャリア開発を考える」をテーマに書き留めたいと思います。
現在、自分の学んできたことの小さい区切りとして、また職業をリスタートするための一つの題材として、標記テーマでの小論文を作成中です。論文形式A4で70ページ程になりますが、この夏季休暇中に完成予定です。
その中で、「自分の与えられた使命を考える」という項があります。
そこではさまざまな方の生きるスタンスや考え方を紹介させていただいているのですが、総じて言えることは、「自分がなにか生きがいややりがいを作って、それで自分で楽しむ」ということではなく、「与えられている使命はすでにこの世の中にあり、それを周囲のニーズを思いめぐらしながら、真摯な気持ちで問うていくことから見えてくる」ということです。
昨日、社外の友人より、ある若手社員の精神的な不調に関するお話を聞きました。
その若手社員は、非常に能力も高く真面目な社員だそうです。真面目がゆえに、小さな失敗から、自分の存在意味とか組織に対する迷惑などを深く考えてしまって、身体が動かなくなってしまうとのこと。
事象だけ見れば、メンタルが細い厄介な社員、という感じにも見えますが、私はその「存在意味とか生きる意味を考える」という精神作業は、誰もがいつかどこかで直面せざるを得ない課題であり、その社員が若いうちにしっかりとその課題に取り組む機会が与えられたことを、必ずしもネガティブな面だけで捉える必要はないのではないか、と感じています。
ただ当事者としては、答えのない迷路に入りこんでしまっている感じもあるでしょうから、時間軸や視野の点で幅広い認知ができるように、誰かが寄り添ってサポートしてあげることが大切なのではないかと思います。
脱線しますが、巨大迷路というアミューズメントがあります。ゴールに向けて迷路の中を走る人間にとっては、壁、壁、壁・・・という世界になり不安になりますが、少し上の観覧席から見ると、その答えは見えやすい。でも答えを教えてしまうのは反則ですね。クライエントとカウンセラーの関係は、きっとこういう関係で、カウンセラーはサポーターに徹することが大切なのだと思います。
自分らしいキャリア開発を考える上でも、自己理解は大切な手段です。たとえ会社を変わることとか、独立するなどの変化に繋がることとなったとしても、その人にとって、天命に応える道が見えたのであれば、その人を応援したいと私は思います。
私自身のことも考える夏季休暇としたいと思います。
2021.8.7 #196