皆さんこんにちは。

本日は、「「緊急対談 パンデミックが変える世界」の放映を見て」というテーマで書き留めたいと思います。

 

これは、5/2にNHKで再放送された番組です。社外の敬愛する先輩からリコメンドいただき、早速見させていただきました。

 

人類は感染症との闘いの歴史を繰り返してきていて、2020年が特別な事態なわけではないです。但し、今回はグローバル化がこれだけ進んだ状態で迎えるパンデミックなので、中世の欧州のペスト蔓延の時代や、第一大戦中のスペイン風邪の時代と違って、今回はまたたく間に全世界に広がってしまいました。

 

この中で、フランスの経済学者であるジャック・アタリ氏が、「協力は競争よりも価値があり、人類は一つであることを理解すべき」と言われていたことは印象に残りました。即ち、このような人類共通の敵と戦わなければならない非常時においては、なおさら自分(自国)ファーストではいけないのだと。

また、「Think positive!」ということばを贈ってくれました。そして、ポストコロナは、経済発展の方向性を変えていくことも提案してくれていました。つまり利他的な経済や社会、『ポジティブな社会』『共感のサービス』に向かう方向という言葉でした。

 

当放送には、米国の国際政治学者のイアン・ブレマー氏、イスラエルの歴史学者のユヴァル・ノア・ハラリ氏のコメントも放映されているのですが、ジャック・アタリ氏と方向は同じく、世界が連帯して難局に取り組むべきこと、そして国内においても、国家と国民は「支配と被支配」の図式ではなく、国民の叡智や良識を引き出すことにより危機を乗り越えることの大切さを説いておられます。そのエンパワーメントによる効果の方が、統制による効果よりもどれだけ効果が大きいか、私たちも普段の社会生活で経験してきていることですね。

 

感染が始まってから、国家の対応の方法に問題点があることは否めないと思いますが、ネット上で、それも匿名で批判しても事態はあまり変わらないと思います。政治家の皆さんは、前例に無い経験に戸惑いながらも、何とか国家国民を守りたいと、一生懸命考えてくれているのだと私は思います。

いま一番大切なのは、私たち自身が、感染症対策の実際を知り、感染のリスクをできるだけ下げるよう考え、賢慮を持って国民としてできることを行動していくことだと思います。

 

ジャック・アタリ氏が、「協力は競争よりも価値があり、人類は一つであることを理解すべき」と教えてくれました。これは他者のためでもあるし、ひいては自分のためにもなる・・・。

これを信じて歩みたいです。

 

最後までお読みくださり、どうもありがとうございました。

2020.5.5 #075