みなさんこんにちは。

本日は「モチベーションについて」というテーマで書き留めたいと思います。

 

私は、現在は会社員ですけれども、会社員であるにせよ、またそれを専門の職業とするにせよ、「モチベーション」についてはライフワークとして関わっていきたいと考えています。ですので、機会が与えられれば、改めて大学院で「モチベーション」をテーマとして取り上げ、学びを深めたいと思っています。

 

先日丸善で、「組織行動の心理学」(角山剛先生編)という書籍と出くわしました。その中に「仕事へのモチベーション」という章があり、この連休中に読んでいます。いままで私は断片的に色々なモチベーション論に触れてきましたが、同書には非常にコンパクトにその研究の歴史が記載されていました。以下抜粋して取りまとめたいと思います。

 

【古典的研究】 1960年代~80年代

・内容理論=相対的に安定した環境において影響する要因を特定しようとするもの

        →欲求段階説、XY理論、動機付け・衛生要因理論、内発的・外発的理論

・過程理論=プロセスを説明するもの

        →期待理論、職務特性理論

 

【目標とモチベーション】

・目標設定理論=目標の明確性、難易度、目標へのコミットメントが成果に関わる

・達成動機理論、達成目標理論=達成欲求に焦点を当てた考え方

                     (遂行目標、学習目標)

 

【キャリア自律とモチベーション】

・バウンダレスキャリア、プロティアンキャリア

・自己調整=自己観察、自己評価、自己強化

 

また、これらの理論解説や歴史の説明の他に、「モチベーション伝播」について記載されていました。この伝播には2種類あり、一つは目標伝播、もう一つは感情伝播です。いずれにしても、モチベーションという熱を持った人間が組織にいれば、エントロピー法則ではないですけど、その熱は周囲に伝播していくというものです。

 

モチベーションについては、私は日々の経験から、機会があれば簡単に向上させることができるタイプとそうでないタイプがいますが、そのような違いが生じるのはなぜか、ずっと考えてきました。その一つの答えとして、モチベーション向上を自己調整できない人間に共通するのは、基本的には「他責概念」が強いことではないか、と思っています。

 

すべてが自分の好きな仕事だけ、自分の好きな人とだけ仕事ができる環境にいられることはあり得ないことです。このような理想のようにならないのは、自分が悪いからではなく、環境や他者が悪い・・・。その手の「他責評論」をするのは、自分を内省する必要が無いですから簡単なことですが、そこには「責任」という概念が欠如しているとも思います。

 

私自身、安易な方向に流れず、正のモチベーションの伝播の担い手となれるように、自分を律していきたいと思います。

 

最後までお読みくださりありがとうございました。

2020.2.23 #052