皆さんこんにちは。

本日は、「リーダーとは」をテーマに書き留めたいと思います。

 

リーダーシップとは、一般的に言うと「対人影響力」であると言われます。ですので、組織ではリーダーに一定の権限を付与して、影響力を浸透することができるようにしています。一方でリーダーは、自分の影響力について誤解してはいけません。リーダー自身が偉いから影響力を持っているのではなく、組織の中で役割分担をしているにすぎないのです。自分が行使した内容が、本当に正の影響を与えているかどうか、常に自分に厳しく問わなければなりません。

 

最近の出来事ですが、この「リーダーシップ」を考える事例がありました。

 

ある人は、実務や仕事の切り分けをできる「能力」がリーダーの要件であると。それゆえ、細かいところまでケース分けをして、その分担ルールを周知して、参加者全員で運用できるように周知することが大切であるとの意見でした。

 

組織の種類にもよりますが、メンバーレベルでは、実務分担が明確になっていなければ、成果もうまく出ないし、不公平感も増殖してしまいますから、運営が上手くいきません。そのため、仕事の切り分けは一つの必要なリーダーの能力なのでしょう。

 

しかしながら、会社でもクラブチームでも、常に決まった仕事がいつも一定量あることはまれで、想定不可能な出来事も沢山生まれます。役割分担をしても、誰の仕事でもない仕事は常に生じてきますよね。

 

リーダーは、というよりは、リーダーを引き受けようとする人間は、このような正解のない事象に対しても、常に自分事として取り組み、メンバーを正しい方向に導こうとする「覚悟」こそが必要なのではないかと私は思います。

 

私の敬愛する元伊藤忠商事社長、中国の特命大使であった丹羽宇一郎さんは、リーダー論の中で、リーダーとは「見たくないことから目を背けないことである」とおっしゃっておられますが、自分にはそこまでできないと思いつつ、非常に共感しています。

 

自分の損得感覚を基準に、組織理解を行わず、自分の守備範囲を広げようとしないような姿勢は、周囲から見ていて明確に分かります。言葉が不適切なのですが、自分の成長につながることすら、負荷がかかる物事に対して距離を置き、それでも自分は相応に背負っていると考える人間もいます。

 

自分自身、しっかりと自身の弱いところを見つめ、その弱さに負けないように「覚悟」を持ち、同じリーダーシップの志を持つ方々の支援ができるように頑張りたいと思います。

 

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

2020.02.09 #048