皆さん、こんにちは。

本日は、「課題解決を考える」というテーマで書き留めたいと思います。

 

課題解決というと、ビジネスの世界では、標準よりも悪い状態にある事象を標準レベルに戻す「悪さ加減」を考える場合と、現在は問題ないけれども、潜在的に問題となりうるのでさらに事前に手を入れておくような「良さ加減」を考える場合の二通りあります。

この2つのケースでは、課題解決に対するスピードもコストも、またPDCAの回し方も異なりますね。

 

また、課題解決を行う場合に、自分の部署や周囲だけが良くなっても、全社レベルでは悪化するような処置の仕方では、果たして解決になっているのかどうか疑問です。

 

人間の身体の手入れも一緒で、風邪をひいて薬を服用するのは一般的ではありますが、対処療法だけでは根本的な治療にはなりませんね。例えば、高血圧のために降下剤を服用するも、体質改善のために、食生活や運動の面でも気を付けなければ、薬の効果も限定的になってしまいそうです。

 

自分の心のコンディションも同じではないかと考えます。

一定の範囲を超えるストレスがかかったりすると、人間だれしもメンタル的には不調となりますが、一過性のコーピングで済ませてしまうと、その時は良くても、メンタル不調は繰り返すことにもなります。

自分自身の位置する社会環境を変えるか、あるいは自分自身の認知を変えて、物事へ取り組む方法を変えるか、何らかの根本的な「転換」をしないと、中々ストレスフルな状況に対応するのは難しいですよね。

 

自分の認知を変えるには、まずは自己理解からだと思います。

自分の強み、弱みを知り、自分の得手、不得手を知り、自分の心の利き手と逆手を知ること。そういう自分を客観的に見えるように努力する中で、「自分の置かれた状況と自分自身の取り組み方」も俯瞰して見ることができるようになってきます。時間が経過すれば、ナラティブにも会得できるようになると思います。

 

また、物事は他者と協働して行わなければ大きな仕事はできません。自分と異なる他者を理解するためにも自己理解は大切です。なぜなら、自己理解ができるレベルまでしか、他者のことは理解できないからです。

 

キャリアの世界では、奢ることなく、でも自分自身で主人公感を持てるよう、鍛錬を積みたいと思います。

 

最後までお読みくださりありがとうございました。

2020.01.19 #043