こんにちは。

昨日の第5話に引き続いて、ポジティブ心理学のセリグマン教授から学んだことを書き留め

たいと思います。

(参照 https://www.ted.com/talks/martin_seligman_on_the_state_of_psychology?language=ja

 

セリグマン教授は、「心理学は本当に人々を幸せにすることができるのか」という問いに

対して、幸せを3つに分解して考えることを述べておられます。

1つ目は、「快楽的幸せ」。2つ目は、「夢中を追求する幸せ」。最後は「意味のある人生を

送る幸せ」。

1つ目の快楽系は、遺伝的であり、万人にフィットするものではなく、また慣れが生じるために

以前と同じレベルでは快を感じなくなってきてしまうものです。

これに対して2つ目の充実系は、チクセントミハイ教授のフロー理論に代表されるように、集中したときに時間が止まるようなゾーンに入る幸せのイメージ。また3つ目の意味系は、自分より大きな何かに捧げるために、自分の最も高い強みを知って発揮する幸せのイメージ。

 

人生の満足度は、充実系と意味系に相関が高いけれども、快楽系はほとんど無関係との

結果が出ているそうです。

第5話で触れましたPERMAのM(=meaning)は、well-being の要素の一つでしたね。

 

皆さんもご存知のとおり、イソップ寓話の中に「3人の煉瓦積み職人」の話がありますが、

自分の与えられた仕事を、「やらされ感」だけで行うのか、また「自分の生活のため」と

割り切って機械的に行うのか、あるいは「自ら使命と意味」を見出して、後世の人々の

ためにも「貢献」する思いをもって取り組むのか・・・

 

3人目の職人が、「私は幸せだ。この地域に心の平安をもたらす礼拝堂の壁を作ることが

できるのだから。」と言った心の中には、その地域の人々の喜び安心する顔が浮かんでいた

のだろうと思います。

 

いまの自分には、少しでもそんな後輩たちの「顔」を思い浮かべる仕事ができている

のだろうか。改めて考えさせられました。

 

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

 

2019.9.29. #006