金魚のフン -80ページ目

どうして

いくつの夜を重ねて

言い聞かせたのかな


愛しいひと

いない世界が わたしの世界


いくつの夜を重ねて

受けとめたのかな


愛しいひと

いない世界が こっちの世界


たった一度の間違い電話

瞬間に戻される時間

立ち尽くす迷子みたい


愛しいひと

いない世界は 夢世界

早く目覚めなきゃ

あなたに会いにいかなくちゃ


どうして

こんな簡単に引き戻される

わたしはなにも理解していない

かけらけら

焼かれたかけらは空へと舞う

空になり

雲になり

雨になる

大地に降り注いだかけらけら

水になり

河になり

海になる


わたしが飲み込むかけらけら

血となり

肉となり

永遠となれ


かたちのあるものは

いつか消えちゃうから

みえなくなると

うしなったみたいに

かなしくなるから


あなたのかけらだけを想う

わたしをとりまくすべてに

あなたのかけらがかけらけら



深呼吸にも

かけらけら

水溜まりにも

かけらけら

いつでもいっしょ

かけらけら

弱音吐いたっていい

未来は輝いていない

さきのことはまっくらで

どっちむいて歩いてんだか



そんなときは

たまにふりかえる



未練のかたまりみたい

うじうじだらだら

前向きなんかじゃない



だからやっぱり

あなたを想う



わたしはわたしを

ちっともすきじゃない

それでもひとつあげるとすれば

あなたを想いつづける馬鹿さ加減

きらいじゃないかな



つよく生きれないなら

強がって見栄はって

ひとりでいじけたり

過去にすがったり

情けないわたしと

うまく付き合っていかなくちゃ



いまのわたしを受け入れなくちゃ

きっとなにも変われないから