どっしりとした合掌造りの家が点在し、
昔ながらの田舎の風景を今に伝える、
世界文化遺産「白川郷・五箇山の合掌造り集落」 。
理想的な田舎を想像して訪れたのだけれど、
それが幻想だったと気付くのに、
それほど時間はかからなかった。
正午過ぎ、白川郷に着いてみたら、
観光バスと人がウジャウジャ……。
情緒も何もあったもんじゃない。
観光用に変身した目抜き通りには
お決まりの土産物屋。
しかし、所々で売られている
飛騨牛の串焼きやコロッケはメッチャ美味!
それでも時間がたつに従い、
だんだんとバスは減り、人も減っていき、
16時を過ぎてようやく、
白川郷は本来の姿を見せ始めた。
合掌造りの内部を改装したギャラリーでは、
窓際の席に腰掛け、
お茶をいただきながら景色を眺められる。
反面、清水が流れる水路をのぞくと
住民が犬の散歩や
農作業をしている姿を見ているうちに、
ゆったりとした田舎ならではの風情を堪能。
堪能といえばメシ。
1泊目は五箇山の「飯美館」。
写真はないけど、
飛騨牛ステーキや山菜料理をはじめ、
氷見港に近いということで海産物も充実。
どれもこれも美味かったもんで、
腹がはち切れるほど食ってしまった。
翌日の夕食は「ます園 文助」。
囲炉裏端で食べる時季じゃなかったので、
これは演出。
合掌造りの家にいて、
田園風景を眺めながら飯を食うって、
古来の農村生活が想像されて
イワナ、ニジマス、アマゴは清らかな味わい。
白川郷の水や空気のおいしさに共通するものだ。
翌日は富山県側にある五箇山・相倉地区へ。
実は富山はまだ行ったことない県だったから、
これでクリア!
(残るは新潟県と宮崎県)
相倉地区はかなり高地に現れた、
時代錯誤といっていいほど古い外観の山村。
白川郷よりあっけらかんとした感じがあって、
生活感はもっと強く、
ずっとずっと素朴でのどかな印象。
喫茶店「勇助」からの眺めは
ちなみに、ここのコーヒーは
そうとう美味かった!!
絶対この地区に泊まろう!
2泊3日の白川郷・五箇山取材旅行は、
天気に恵まれ、
温かい人たちの笑顔に接することができ、
目にも心にもいい時間だった。
今度来る機会があったら、