最近は、フォールディングナイフ及びアンティークナイフを中心に収集しています。
その中で気に入ったナイフ2本を紹介します。

①鹿山利明さんの豆8丁
東京ナイフの最後の職人と呼ばれる鹿山さんのナイフを一本は持っておきたいと思い探した結果、このナイフを収集できました。鹿山さんの得意とされる豆8丁ナイフですが、ハンドル材に漆を何層にも塗って作った堆朱(ついしゅ)を使用したものです。朱の色がとてもよく映えて、素晴らしい豆8丁ナイフになっています。
Shikayama 
  
②HERMESのプロモーションナイフ
ブレードに刻印されている Bieoff は1872年にOhligs(後にSolingen に吸収)に工房を開き1925に死亡、その後、未亡人が1930年代まで経営したとの記録あり。1922年頃には、Promotional gift としてのポケットナイフやレターオープナーを主に作成したとのことです。
一方、HERMESは、3代目のエミール・モーリス・エルメス(1871-1951)が、1916年にエルメスの経営を引き継ぎ、商品の多角化を推進し、今日の事業の基礎を作ったといわれています。
このナイフは、1920~1930頃に、HERMESが上得意客向けのPromotion knife として作成したものと思われます。
未使用で大切に保管されていたと見られ、非常に良い状態で残っています。
HERMES 
 
詳細な写真は、ホームページで見てください。  http://www.takechanman3.com/

7月8日(日)に開催された、銀座ブレードショーに行ってきました。13時ごろに着いたのですが、既に多くの方が来られていて、会場が狭く感じるほどでした。
今年からナイフ収集を再開して、3度目のナイフショーですが、漸くナイフメーカーの方々の顔と名前が一致するようになって来ました。 
一番の目的は、渡辺隆之さんにお願いしていたニューヨーク・スペッシャル(NYS)が完成したので受け取りに行きました。マンモスアイボリーのハンドルが一品モノという雰囲気を醸し出すナイフに仕上がっていました。(ホームページで紹介しています http://www.takechanman3.com/ )

全体としては、フォールディングナイフの出展が少なくて残念でした。 シースナイフメーカーの方がフォールディングナイフまでレパートリーを広げることは、どのぐらい大変なことなのか私には想像できませんが、チャレンンジされるのを期待してしまいます。
今回、いいなと思いながらも、我慢できたナイフは次のとおり。
黒沢次夫さんの昆虫型ナイフ :孫が触って壊すのが目に見えているので我慢
多松国彦さんのニューヨーク・スペッシャル :気に入りましたが、予算の都合で次回以降で我慢
奈良定守さんのシースナイフ :ミラー処理がすばらしく、以前なら即買いでした。フォールデイングナイフを見てみたいと思いました。

そんな中で、井原行生さんのペティナイフを買いました。これはコレクション用ではなく実用ナイフとして、小型の包丁代わりに使ってみたいと思ったからです。現在、故人となられた福田稔さんのフィシュナイフを15年以上に渡って使っていますが、これとセットで食卓や野外バーベキューで日常使用したいと思います。
これまでは、新品、未使用のナイフを収集してきましたが、使い古されたナイフのオブジェを作成して以来、アンティークナイフにも興味が出てきました。最近収集したナイフとして、本物の薬莢を利用して作った弾丸ナイフと19世紀後半に英国シェフィールドで作成されたアンティークナイフ2本をホームページに掲載しましたのでご覧ください。 http://takechanman3.com/
今後は、アンティークナイフを中心に収集しいと思っています。

 
弾丸ナイフ

  
アンティークナイフ#1

  
  アンティークナイフ#2