【四国・九州・沖縄地方】

 

高松城(香川県高松市)

安土桃山時代に讃岐の領主生駒親正により築城され、江戸時代初期に松平頼重により改修された 明治時代初期に天守が解体されたが現在は三重櫓や門など一部の建物と石垣、堀が現存してしている

 

今治城(愛媛県今治市)

江戸時代初め藤堂高虎により築城 明治時代に入り廃城になったが石垣と内堀がほぼ江戸時代の姿を残している 1980年(昭和55年)天守が鉄筋コンクリートで建てられ、藤堂高虎の像が2007年(平成19年)に建立された

 

唐津城(佐賀県唐津市)

唐津湾に突き出た満島山上に本丸が配されており、江戸時代初期に築城されている 明治時代初期の廃城後、本丸は舞鶴公園となる 現存する遺構として石垣、堀があり、1966年(昭和41年)天守台に模擬天守が建てられた

 

佐賀城跡(佐賀県佐賀市)

佐賀城は江戸時代初期に完成し、外様大名の佐賀藩鍋島氏の居城であった 明治時代初期に起こった佐賀の乱により大半の建物は焼失し、鯱の門と続櫓のみが残った

 

島原城(長崎県島原市)

1618年松倉重政が島原城の築城を開始し1624年に完成している 明治以降は廃城処分となり建物などは撤去されたが、1964年(昭和39年)天守が復元し櫓・長塀が復興され城跡公園となっている

 

熊本城(熊本県熊本市)

江戸時代に加藤清正により改築されその後幕末まで細川家の居城だったが明治時代の西南戦争の戦場となっている 天守は1960年(昭和35年)に鉄筋コンクリートで外観復活されたが2016年(平成28年)の熊本地震で石垣の崩壊のほか天守など被災し修復がすすめられている

 

中津城(大分県中津市)

1588年、黒田孝高〈如水〉が築城し細川忠興が完成させた 現在は1964年(昭和39年)旧藩主奥平家当主が中心となり鉄筋コンクリート構造の模擬天守が建造されている

 

飫肥城跡(宮崎県日南市)

宇佐八幡宮の神官の出で日向の地に武士団として勢力を伸ばした土持氏が南北朝時代に築城したのが始まりと伝えられている 近年では1978年(昭和53年)に大手門が復元されている

 

今帰仁城〔ナキジングスク〕跡(沖縄県国頭郡)

14世紀、琉球王国成立以前に存在した北山の国王・北山王の居城であった 現在、石垣等の遺構の整備が進められ国の史跡に指定された 2000年(平成12年)には『琉球王国のグスク及び関連遺産群』として世界遺産に登録された

 

浦添城跡(沖縄県浦添市)

12世紀~15世紀初頭にかけて舜天、英祖、察度の三王朝10代にわたって居城したところとの伝承を持つ 隆起珊瑚礁が長さ約400m続いている断崖の上に築かれている

 

首里城(沖縄県那覇市)

琉球王朝の王城で県内最大規模の城 1945年(昭和20年)の沖縄戦と戦後の大学建設によりほぼ完全に破壊されたが、1992年(平成4年)に正殿などが旧来の遺構を埋め戻す形で復元された 2019年(平成31年)の火災により正殿など全焼し焼失した 日本政府は2026年頃までに再建を目指す方針でいる