休みの間に、これでもか、これでもかと矢継ぎ早に出された
金融安定化対策のおかげで、さしものエンドレス暴落も一息ついた。
この状況においても震源地のアメリカの対応が一番遅いと
いう事はまだ世界中が気にかけていることなので、トレードが
したければ、このまま能天気に上がらないというシナリオを常に
心の片隅に置く必要がある。とはいえ、ここから先は、
中途半端なショートは先週までの安易なナンピンと変わらない
愚かな行動につながる可能性があり、普段の相場で勝てる自信が
あるのならば、本当は1ヶ月ぐらいは場を眺めてるだけのほうが
良いのかもしれない(そんなストイックなことが出来る人はあまり
いないが)。
それにしても恐ろしい一週間だった。世界が、というより、私は、
特に日本が窮地に陥る瀬戸際だったと思っている。
アメリカがスッ高値から短期で4000ドルも落っこちたのは、当然の
理由があり、イベントがあったのだから、驚くに値しない。
一拍おいて、ヨーロッパも同じ理由で暴落したのも理解できる。
しかし、日本は少し違う。明らかに世界の巻き添えを食らう形の
大暴落であり、その時点では、致命傷につながるような要因を
日本自体が内包していたわけではない。ここの所騒がれている
懸念も原発性のものではなく、むしろ、暴落を始める過程で
出てきた円高、株安という2次的な要因による不安の発生といえる。
だから「日本は健全で安心」なのではない。むしろ、後の無い、非常に
危険な状況に置かれていたのは日本ではないかと思う。
欧米では問題が発生して、規模が見えてきて、対応策を次々と打って、
それがどの程度素早く実行できるかどうか、効力がどうか、いわば
最終段階に来ていた。その崩壊の過程を織り込む動きが今回の暴落だ。
しかし、もし、ここで(たとえ原因の根本が日本になく、副次的な
ものだとしても)日本にも崩壊の兆しが(例えば企業倒産や
銀行破たんのような形で)、こんな土壇場になって見えてきたら
どうなるだろうか?
欧米と歩調を共にして日経平均は半分になったのだから、織り込み
済みだろうか?
いや、残念ながら、そんなに市場は理性的ではないはずだ。
おそらく、その不安が発生した瞬間を起点にして、これまで欧米に
起こっていたような「事件」とそれに伴う株価下落が「始まる」のでは
ないだろうか。
特に、欧米の対応がわずかでも遅れた瞬間に日本にその「事件」が
発生したら、日本は確実にクラッシュするのではないだろうか。
先週、大和生命とREITが一つ破綻した。これはクラッシュの兆しでは
ないのだが、あの絶望的な状況に追い詰められた投資家をさらに
追い込むには十分の出来事だ。
この情勢で本当に日本に何もないのならいい。しかし、ここまで
下がって、ここで何かあったら、もう本当の本当に「終り」、そんな
見えない恐怖が最大限に増幅されたのが先週末だったと言える。
日経が8000円という事よりも、ここから事件が起きたら4000円、
ITバブル崩壊などチンケな急落に過ぎず、土地バブル崩壊による
「失われた10年」すらも色あせるような地獄が「ない」とは言えなく
なりそうな、恐怖のどん底だった。
短期的な値動きはともかく、先週のような動きはもはやなさそうである。
買い出動する必要はない。臆病なホイミスライムは、オプションの
勉強がてらちいさくポジションを組むだけで満足している。
持株は、トライステージ6000株 野村REITは今日のS高で全部売り。