新興市場で稼いだ利益は、ある程度以上の所で
運用が難しくなるので、REITを買ったり、一気に
外債、REIT投信に移し変える、というのがこれまで
長い間私がとってきたやり方だった。
私のような、少数の銘柄で大きな利益を狙う一発屋の
場合、流動性を考えて多数の銘柄に分散をしては
勝てない。それは過去の経験からわかっている。だから、
大きな資金を運用することができるのは、1年のうちの
わずかな期間だけだ。
もちろん、私の今の新興投資の資金は以前ほど大きくはなく、
総動員したとしても1億程度だが、現在の沈みきった
市場では、この程度でもこなせない。
ならばそれを引き揚げて、いつものように安定運用系?に
回せばよい、と思いきや、どうもそうは行かなくなってしまった。
J-REITはここのところ急激な価格下落に見舞われているが、
それと関連して、負け組REITが際立ってくるようになった。
それらのREITはこの価格下落の中でも増資を強行し、もはや
投資家などは全く無視の、親会社主導のゴミ捨て場の色を
濃くし始めている。
私が買っているのは、主に、将来負け組みになる可能性は
あっても、当面利回りの高い銘柄が中心なので、いよいよ
選別が始まる段階になってしまっては、危なくて買い増し
どころか保有もしづらい。
じゃあ投信はと言えば、このところの急激な為替変動で、外債、
海外REITは(特にドル建てを中心に)非常に不安定な状況に
なっている。少なくとも、緊急避難的に買えるような状況でも
ディフェンシブと言えるような状況でもない。
早い話、資金の行き場がない。分配金で回す、という構図が
崩れた結果キャッシュを食いつぶすという選択肢は考え
られないので、何か考えなければいけないのだが、この状況が
長く続くのは勘弁してもらいたいものだ。
11月という月は、特に金融不安がない年でも日本市場は
不安定なので、正直、この下落が本当に深刻で長期化する
かどうかは疑問に思っている。株価下落の理由などは、その時
その時でもっともっぽく語られるが、後で見てみれば非常に
無責任なコメントがくっついているだけで、現実とは全く違って
いた、というのも良くある話だ。
12月に向けて、ヘッジファンド売りの総仕上げと、証券優遇税制
延長の催促で下げて、それにサブプライムをからめて「理由」には
事欠かない。しかし、新興市場は、日経がどん底に向かっていった
最悪の時でもチャンスはあった。それがボラが大きくて、ファンダ
よりも需給がより大きな影響を与える市場の特徴だ。
だから新興市場に悲観はしていない。しかし、運用先がないからと
言って、その分を株で回すのは危険極まりないのでできれば
避けたいのだ。
しばらくはこの悩みは解決できそうにない。