ライブドア事件以後は、1日に数百万の利益を出したことさえ
稀なので、1日利益が1千万を超えたのは1年以上ぶりと
言うことになる。(ただし、以前の利益はザラ場トレードなので
今回とはおよそ質が異なる。今回は『貰っただけ』。そのための
細工はしたが。)
2度と買えなくなったかもしれないREIT銘柄の上昇には
未練は大いに残るが、これだけ利益が出れば、それは本来
贅沢過ぎるというものかもしれない。勝てる時にとにかく稼ぐ
必要があるトレード手法ゆえに、簡単には納得できないが。
結局、野村は初値で全部売却した。いくら冠が立派でも、
REITの中では最も評価されていないレジデンシャル系であり、
配当を考えても持ち続けられる水準ではない。インカムゲイン
以外ではREITの長期所有は絶対にしない方針なので、ここは
なんのためらいもなく売った。
結局、本日の6社+1社上場は、セカンダリで幸せになれた人は、
あまりいなかったようだ。だが、これは不幸な偶然ではなく
むしろ自然な動きであり、誰を自分以外を責める事はもできないだろう。
以前にも少し書いたが、今はIPOは全体需給では絶対に
買われることはない。IPO初日にテクニカルも関係なく、
残されたのはファンダメンタルズと「個別の」需給のみ。
6社のうちの1社目、地方市場というだけで今はアウト。
なぜ仮条件を設定する時に、地方市場であるハンデを考慮
せずに単純にファンダメンタルズの楽観的な予想だけで
値付けをするのか(いつまでも変えて来ないのか)理解ができない。
2社目、多社上場の日の最も体重の重い銘柄、こういう銘柄が
「当たる」のは、初値意外安か、事前にその銘柄の重さを市場が
織り込んでいると思われる場合のみ。到底買えない。
最近私の抜け毛が多くて妻が気にしているが、一歩間違えば
ショックで全部抜けてしまい兼ねない銘柄は買えない。
ここを買うお金があるなら店に行ってヅラを買う方が間違いがない。
3社目、安めに始まる可能性を持っていたが、高寄りすれば
多社上場の日の1000株単位地味系では勝負にならない。
買っている人間の辛抱が効かない投げを吸収しきれないパターン。
買うなら落ち着いてからだと決め付けていた。しかし自分も
辛抱が出来ない人間だから、買わない方が良いのだろう。
4社目、地味で逆風で主幹事に問題あり、ということで初値が
厳しい予想。ここは初日、2日目あたりに売られて切り返す
パターンを期待していた。今となっては主幹事の買い支えなど
(某社のインチキレポートは効果があるかもしれないが)
全くの都市伝説。中身が良ければいづれ再評価されるのは
常に変わらない真実。
しかし残念ながら「わかるひとはわかる」展開で高寄り。
予想外の展開で、現水準が絶対評価で良いのか悪いのか
わからず、しかもしばらく後から残り2社の祭りが始まる状況
では買えない。
しかし、ここが一番堅かったということは、つまりは今は
需給ではなくファンダだという事を如実に示しているという事だ。
5社目、事前評価では、かなり前向きの声が多かった銘柄。
しかし、冷静に考えると、声が大きいのは普段回らない個人にも
多数回ったから。ファンダで買えなければ個別需給で買うしかないが、
ここは需給ではとても買えそうもない。格好よさそうな名前で業態を
勘違いしている人間も多数いるようで、それはそれで「需給売買期」
にはとても大切な要素だが、今のような時期では、
「初値を吊り上げて嵌め込まれてくれるお客さん」以外の何者でもない。
20万を超えれば上々と思っていたが、意外なプレミアムで売れた。
もっとも、一瞬のS安、それも逃げ場の無い特売りからというのは
あまりに唐突であり、これほどまで逃げたい人間が多数いながら
なぜ彼らはそもそも買ってしまったのか?という疑念が残る。
最近のほとんどの銘柄は、しばらく後の株価がどうであれ、一度は
勝ち逃げが出来る銘柄がほとんどであるから、それを狙ったのか。
であれば、その繰り返しでトータル勝てる人間がどのくらいいるか、
己の反射神経とIPO対応能力はいくばくのものか、自問し、分析
してから参加すべきではないか。私はこの銘柄が一番危険だと
思っていた。人気と実体、実弾の数と倒すべき敵の数のギャップから。
最後の一つ、やるならこれしかない。需給、スタート台の低さ、
初値の問題はすべての懸案以上に重要な要素であるから結局は
事前に決められるものではないが、予想できるとすればここしかない
のは想像が付く。
初値は過熱しすぎというレベルではなく付いたが、おそらく余分な玉が
装填された様子で、需給は思ったよりも緩いことを想像していた。
案の定、思ったような展開は続かず、上下幅10万以上の殴り合いに
なってしまった。最後にインチキ臭い買い上がりで体裁を整えたが、
その「インチキくささ」は需給要因から為せるものであり、「予想外」と
言ってはいけない。もちろん「予想内」と言って立ち向かうことも非常に
危険であるが。
野村で腹いっぱいだったこともあり、大急落の中で投げ、
結局1.15万円幅で終了。底で買うことはおそらく難しくは
なかった銘柄だろうが、今月はすでに予定数終了なので気持ちが
緩んでエントリーはできなかった。
終わってみれば、裏読みしないで普通に考えたとおりの結末。
しかし、最近の動きはほとんど例外がない。期待とのギャップが
損失になるだけだから、冷静な人間はそれほど負けていないだろう。
もちろん、銘柄選別の難しさに先の見通し立たずを承知で買い向かったり
後先考えずにIPOにエントリするような自殺願望がない人限定の話だが。
いろいろ書いたが、明日からのセカンダリはまた別の話。需給モードと
ファンダモードにテクニカルが加わって、銘柄ごとに異なる変数を
乗して動く不思議な相場はこれからだ。
私はまた明日より退屈な日々かもしれない。しかし、年初より何度も
書くが、トレード回数を減らして勝率を上げて勝つやり方を続けるつもりだ。
「自信がなくても結果勝ってしまう」そういう地合がくるまでは辛抱あるのみ。

