私は朝、ヘルパーのバイトに行く。
バイト先で回りにくい早朝の仕事だけを頼まれてやっている。
でも、ここのところ、仕事がより回んないらしく、もう1件行ってくれないか??と頼まれる。
うちはそうでなくても、大家族で、しかも、ヘルパーの必要な年寄りがいる。
外で働かなくても、家でも充分ヘルパー業はできる。
ま、断りながら、どうしても・・・って言う時だけ頼まれて行く。
・・・しかし・・・だ・・・。
ヘルパーの仕事に出かけたら、お金がもらえる。
家でいくら身を粉にして働いてもお金はもらえない。
ヘルパーに行ったら、お金をもらっているけれど、ありがとうと感謝される。
家で家事をしてもお金はもらえないし、特別にありがとうとは言われない。
家で年寄りの面倒を看るより、外で働いているほうが、お金ももらえるし、感謝もされるし、時間的にも短くて済むし、楽・・・である。
自分だけの生活を考えたら、別居でヘルパー頼り・・・が楽かもしれない。
うちは同居なので、生活援助って言って、料理や掃除のヘルパーさんはお願いできない。
同居してるんだから、家族がしなさい・・・ってこと。
これが身体介護になれば、また別なのだけれど、いくら仕事が忙しくても、同居してるから、料理や掃除は家の人の仕事になる。
別居してれば、息子夫婦が隣に住んでても、生活援助の対象にはなる。
私が行っているお宅では、家が隣でも住民票が別になっているから、別居ということで、毎日ヘルパーが入る。
私は車で片道15分はかかるところにガソリンを焚いて通う。
ガソリンの無駄??だよねぇ。
本人は1割負担なので、そんなにお金は払わなくていい。
介護保険から残りの9割は負担される。
介護保険料の無駄??だよねぇ。。
全額本人負担だったら、果たしてヘルパー頼むんだろうか??
毎日、行ってる老人ホームでも、同じ時間にあちこちからヘルパーが集まってくる。
みんなそれぞれ担当の人のおむつ交換の30分、1時間って時間のために、ガソリンを焚いて往復する。日に3回おむつ交換があったら、そのたびにその人の担当ヘルパーがそれぞれのところからガソリンを焚いてやってくる。
外から入ってくる空気のおかげや、色んなヘルパーステーションの競い合いの?おかげで、利用者の環境というのは確かに向上していると思う。
でも、この制度、本当に的を得てるのだろうか??
環境にいいわけは絶対にない。
私は、このバイト先に行くために、自転車を買う予定なのだけど・・・(^^;;;
ヘルパーって仕事はなかなか続かない。
そんなに給料がいいわけでもないし、汚い仕事でもある。
外国から労働者を輸入しようと思うくらい、現代の日本人には向かない職業であると言える。
でもさ、安いお金を払って誰かが面倒を見れば済む話なの??
子供が親を看る・・・って言う感覚は段々なくなっていくの??
自分が年とった時に、他人任せの介護をされたいのかな?
他人が介護現場に入ることは、家族の精神的な支えになることもある。
しかし、親の面倒を見ることが、他人依存になってはいけないんじゃないか??と思う。
自分の親の面倒を他人に見てもらうために、介護保険を相互扶助するつもりで払うのなら、それはそれで別の話だけど・・・。
確かに同居はストレスが多い。
でも、本当は命のつながりをもう少し大切にしなきゃいけないんじゃないだろうか??
最近、ヘルパーの仕事をしながら、そういうことを考える。