群馬県の嬬恋村に『嬬恋高原キャベツ419』というのがある。スーパーでは買えず、東京から買いに来る客も多いので、別名『幻のキャベツ』とも呼ばれているそうだ。生で食べるとシャキシャキしていて、何よりも甘いという。それほどに美味しいキャベツなのである。
昨夏、金持ちの友人が現地で購入し食べたところ、めっちゃうまかったという。普段から高級食を口にしている人間でさえそう言うのだから相当に美味なのだろう。そう聞くと食べてみたくなるものだが、200円のキャベツを求めてわざわざ群馬まで買いに行くのは躊躇する。
だが今夏、たまたま嬬恋方面での取材が入ったので、買ってみることにした。午後にはなくなるというので、早めに道の駅へ寄る。
午前中から2玉以上、中には5玉も買う人がいて、昼過ぎに再度寄ったところほとんどなくなっていた。まさしく評判通りの人気!
帰宅して早速生で食べてみると……本当にうまいし甘い! あっという間に3分の1を食べてしまった。早く食べた方がいいと思ったので、次の食事と翌日の食事にも食べた。
……飽きた。
確かに美味しいのだが、さすがに飽きる。3回目などは塩をかけて味変を行ったほどだ。生で食べてこそ価値があるというのに……。
では、もう1玉はどうしたかといえば、ホイコーローなどの食材で使ってしまった。普通に美味しかったけど、それはキャベツのおかげではなくホイコーローの素であるクックドゥのおかげではないかと思っている。
貴重で美味しいからといって何事も買い過ぎは良くないと学んだ。
[編集後記]
地域限定品って卑怯だよな。しかも生ものなんて……。