保育士の卵たち10人のインタビューを行っている時、彼女らの受け答えに妙な違和感を覚えた。皆、保育の専門学校や大学の卒業生なので20~22歳だ。だからと言って、今時の女の子の喋り方というものでもない。
彼女らのほとんどが、話し出す前に「なんかぁ」と言うのである。ほとんど口癖になっている。
昔から「あ~」とか「え~」の口癖が多いのは知っている。考えてものを言う人はそういう傾向があるからだ。自分も慎重に話をする時は「ん~」と言うのが口癖だ。
その保育士の卵たちも話し始めに「あ~」とか「え~と」を付けるのだが、話の途中途中に「なんかぁ」も入れてくる。凄い子になると1行40文字分の中に3回も「なんかぁ」を言う。
あまりにも多いと耳障りだし、意識してしまうようになった。
実際、50代の人と話をしている時に、その人がやたらと「なんかぁ」を口走ることに気づいてしまった。もう何十年も付き合っているのに初めて意識して気づいた。
そして、自分も無意識に言っている時があることに気づいた。話している途中にハッとして「今、言っちまった」と思ってしまう。
どうやら「なんかぁ」は、若い世代だけではなく幅広い世代で浸透しているようである。
いったいなんなんだこれ? なんかイヤだな。あ…この「なんか」も同じ部類か?
[編集後記]
自分は口走らないように意識して気をつけようと思う。