カスタマーレビュー |  ライター稼業オフレコトーク

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アイドル記者を皮切りに、心霊関連、医療関連、サプリ関連、
コスメ関連、学校関連、アダルト関連、体験取材など様々な
分野の取材執筆をしてきました。
ここでは当時の面白かった話や貴重な情報、取材で思ったこと、
記事にできなかった裏話などを披露していきます。

 しゃぶしゃぶが好きなのでよく外食に行く。ここ数年はそれに飽き足らず家でも食べるようになった。それまでは一人で食べるから雪平鍋で十分だったが、不意にしゃぶしゃぶ専用の二食鍋で食べたくなってきた。真ん中にS字の仕切りがあるやつだ。

 

 

 そこでネット通販を利用しようと思ったのだが、値段はピンキリ。どうせ使うのは自分一人だからと一番安いのを買った。だが、注文後に中国から発送されると分かった。

 箱で届くのかと思ったら少々硬めの袋に入れられた状態だった。ずいぶん雑で安っぽい包装だ。壊れなくて良かったと思った。

 しかし、中身は最悪。底を見ると仕切りの溶接跡が露骨に残っていた。さらに、二種類の出汁を別々にいれたのにもかかわらず、仕切りの接着がいい加減だったので出汁が混ざり合ってしまった。いくら安いとはいえ最悪にもほどがある…。

 

 

 

 それから2年後のこと。最近、その鍋のカスタマーレビューを見る機会があった。前々からレビューなんて当てにしてないし見ることはなかったが、たまたま偶然目にしたのだ。

 ビックリしたのは、あれは完全に評価1のはずなのに、5を付けているバカがいたのと、平均が3.5だったことだ。しかも、ほとんどが1と4ばかり。

 

 よくよく読んでみると4や5のレビューは「良かった」のひと言だけ。10文字以下の感情のないコメントばかり。一番多い1のレビューは長文での批判が目立つ。文面から粗悪品を買わされたことによる怒りが感じられた。たまに見かける3のレビューは「こんなもんだろ」「安いから仕方ない」「中国製だからな」と諦めモード。

 真面目に書いているのは1のレビューだけであり、5に関しては関係者のヤラセであることが一目瞭然だった。1と5しかないレビューは1が正解とみていいだろう。

 

 

 ついでとばかりに、自分が関わった元監察医の上野正彦先生の本のレビューを見てみた。だいたいが良い評価なのだが、5の中に1が混ざっているものがあった。やはり批判のコメントをする人は長く書く。

 だが、読んでみると「内容が自分の予想と違っていた」という個人的な趣味の違いで批判しているだけだった。あるいは、違った切り口で企画した本に対しては「上野先生の本らしくない」というものも。それが狙いで作った本であり、それがマスコミに受けて週刊ポストで紹介されたり、関西テレビで再現ドラマもされたのである。一個人の趣向の違いで、偉そうに批判されたのでは堪ったものではない。

 

 レビューは本当に参考にならないと実感した。読むだけ無駄。設けるだけ無駄。いや、レビューがが多い日用品の1に関しては意味があるかも。

 

[編集後記]

 アマゾンに限らず、どんなレビューでも個人の感情が書かれたものは無視すべし。