商売繁盛の神様をお参りするのは中小企業の社長さんだけではない。大企業の役員も行っている。はたから見ると単なる行事遂行のポーズのように思えるが、実は大企業や躍進している企業ほど真剣にお参りをしている。
さらに、高島易を駆使する本物の占い師に鑑定してもらっている。力のある人に対しては顧問契約を結ぼうとする企業もあるそうだ。
そういう凄い占い師を知っている。その占い師は企業の社長や役員を顧客とし、一般の人はなかなか予約が取れないほどの売れっ子とのこと。確実に実績を出して全てが上手くいっているからこそ常連ができているのだ。
顧客からの相談内容は…『商売相手の性格の分析や駆け引きの方法』『自社において、どの人物をどの部署に配属すれば能力を発揮できるかという人事関係』『商品の販促方法』が多いという。
『商売相手の性格の分析』では必ず高島易が利用される。それが確実に的中するということが分かっている社長は、自社のホームページの会社案内に自分の本当の生年月日を記載しないそうだ。商売相手やライバル会社などが、力のある占い師を使い高島易をやっていた場合を想定し、自分の性格や行動が相手に知られると、駆け引きに利用されて不利益を生じかねないからである。そのため、偽の記載はけっこう多いらしい。
それにしても高島易は凄い。だから廃れることなく日本中に浸透しているのだろう。
余談だが、その占い師は中京・関西地区を拠点に活動しており、警察からの依頼を度々受けるそうである。2016年の夏には保険金殺人の犯人逮捕に協力している。つまり、犯人の居場所を予言で言い当てたのだ。しかし、そのことは警察から「占い師に依頼したことは他言無用」と言われているらしい。そりゃそうだろう。
FBIが特殊能力者に依頼して、難事件を解決するというのをテレビでよくやっていたが、日本の警察もちゃっかり同じことをやっているわけだ。
私は心霊関係の仕事をしていた関係で多くの霊能力者と知り合えた。そういう本物の力を持った人を占い師とは呼べない。まさに霊能力者だ。そのなかでもこの人は人格者で最高の人だと思っている。
ここではあえて占い師と言っているが、本人がプロフィールを占い師としているから仕方がない。テレビにも雑誌にも出ないし、神秘的な服装もしないし、高額な料金も取らないし、一見すると普通の主婦みたいな人だ。こういう力を持った凄い人が、世の中には多く隠れている。
諸星大二郎の漫画では、政治家が占い的なものを信じ、代々生贄を使って日本を救っているという題材の物があった。現実世界において、それもあながち嘘とは言えないのかも知れない…。