歯科の話 ~その7・信頼できるインプラントの歯科医院とは~ |  ライター稼業オフレコトーク

 ライター稼業オフレコトーク

 
アイドル記者を皮切りに、心霊関連、医療関連、サプリ関連、
コスメ関連、学校関連、アダルト関連、体験取材など様々な
分野の取材執筆をしてきました。
ここでは当時の面白かった話や貴重な情報、取材で思ったこと、
記事にできなかった裏話などを披露していきます。

 インプラント手術をやる人が年々増えている。しかし、それに伴いトラブルや後遺症も多く報告されるようになった。だからこそインプラントを行う歯科医院もしくは歯科医は信頼できる人を選ばないといけない。そこで、慎重かつ丁寧な治療を行うことで定評のある歯科医に、間違いのない医院選びのコツを教えてもらった。インプラントを考えている人は参考にしてもらいたい。本当はインプラントをやらなければいけない状態なのに、過去に失敗されて躊躇しているという人も必読だ。

 

 

<費用の安さで選んではいけない>

 インプラントを行う医院が増えたことで過当競争が起き、一時期に比べて費用の額が安くなりつつある。しかし、10万円台程度でやれるはずがない。結局、あれもこれも必要だということになって費用が積み重なり、最終的には平均的な金額に持って行かれる。あるいは粗悪な中国製品を使われてしまう(その5で紹介)。最初から適正な費用を提示している医院の方が正直だ。

 

<ブランド名で安心してはいけない>

 だかと言って費用が高ければいいというものでもない。知名度重視ということで、ブランド力のある大学病院を選ぶ人がいる。費用は相場の倍かかる。だからこそ信頼がおける…と思ったら大間違いだ。大学は営利目的でやっていないので、過当競争とは無縁だ。だから高い費用を設定して行うことができるのである。しかも、教授が手術をするとは限らない。研修医がやる場合もあるのだ。大学病院に行くなら、研修医の実習対象にされる覚悟も必要とされる。

<インプラントをしたからと言って、それで終わりではない>

 実は術後のケアが一番大切なのだ。トラブルを抱える人に一番多いのが、術後のケアを行わなかったことで起きる『インプラント周囲炎』の発症なのである。そういう指導をしない歯科医はかなり怪しいと踏んでいい。指導どころか、「放っておくと発症する」という危険性を説明しない歯科医はインプラントをやる資格がない。ケアの必要性を説明してくれるところは信頼できる。

 

<保証を付けないところは信用できない>

 厚労省からの指導で、歯科医はインプラント手術を行う際に保証を付けることを勧められている。高額な費用がかかるにもかかわらず、患者には個人差があるために術後どんなトラブルが発生するか想像もできないからだ。保証をしていれば、もしもの時に無料でやり直しがきくが、保証がなければ患者に余計な出費がかかってしまう。これがトラブル原因の一つでもある。歯科医が保証の話をしてくれるかどうかは、必ず確認する必要がある。

 

<誰でも手術を行えるわけではない>

 ヘビースモーカーや糖尿病の人は受けられない。傷の治りが遅かったり細菌に感染しやすくなるからだ。取材した歯科医院では、ヘビースモーカーの場合、まずは禁煙外来に行って治療することを勧めているという。以前の患者で、術後1週間で喫煙をしたために悪化した人がいた。その時に歯科医は「タバコをやめるか、インプラントをやめるか、どちらにしますか?」と怒ったそうだ。他にも、歯茎が歯周病でぐちゃぐちゃになっている人も手術するだけ無駄だという。それにもかかわらずインプラントを勧めてくる歯科医は、腕に自信があるのではなく、ただの営利目的な人なのかもしれない。

 

 

 コンビニよりも多いと言われる歯科医院。当然、優劣の差が出てくる。良い所をいかに見つけるかがカギだ。

 

[編集後記]

 タバコって害しかないんだねぇ…。