礼儀正しい喧嘩の挨拶 |  ライター稼業オフレコトーク

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アイドル記者を皮切りに、心霊関連、医療関連、サプリ関連、
コスメ関連、学校関連、アダルト関連、体験取材など様々な
分野の取材執筆をしてきました。
ここでは当時の面白かった話や貴重な情報、取材で思ったこと、
記事にできなかった裏話などを披露していきます。

 大槻教授と言えば、霊やUFOの存在を真っ向から否定し、霊能者やUFO信者らとTVでトコトンやり合うことで有名だ。その挑発行為は凄まじく、今にも殴り合いが始まるんじゃないかと思えるほど陰湿な攻めを見せる。

 

 私が織田無道住職とよく一緒に仕事をしていた頃、住職に聞いたことがある。

「大槻教授はムカつきますよね。住職はあれだけ言われてよく我慢できますね?」

「でも、あれは分かってるから。彼は必ず本番前に楽屋へ挨拶に来るんだよ。“今日もかなりキツイことを言いますけど宜しくお願いしますね”と。収録の前日に電話で言ってくることもあるよ」

 やはり大学教授なので、礼儀はわきまえているのだろう。それとも、相手を本気で怒らせない為の事前工作だったのか?

 

 たま出版の編集者に会った時も同じ話を聞いた。たま出版の社長といえば、UFO好きの韮澤潤一郎社長だ。住職が逮捕されてしまった後、大槻教授の新たなターゲットとなったのは韮澤社長。TVの特番では必ず二人のトークバトルがある。

 当然のことながら、その前日には“お断り”の礼儀正しい電話が韮澤社長宛にかかってくるそうだ。しかし、笑って気にしていなかった住職とは違い、韮澤社長は大槻教授が大嫌いなんだと。だけど、それが本音でしょ。

 

[編集後記]

 私は職種の内容から、住職や社長寄りの人間になる。だから、初めは教授を好きではなかった。しかし、この舞台裏を知ってから、あの人はプロなんだなと見方を変えた。