2006年に元関取の小錦を取材した時の話。
場所は、東京・後楽園の中にある『アンバランス』という小錦のお店。メニューにはブーブークッションと見間違うような巨大ハンバーグがあったりして、いかにも小錦らしい感じの店だった。
我々取材陣(インタビュアー、ライター、カメラマン)は、2時の待ち合わせだったので、少し前に店内へ入り当人が来るのを待っていた。しばらくすると、巨体を揺すりながら小錦がのそりのそりと店に向かって歩いているのが見えた。その姿はまさしく巨象!
我々は椅子から立ち上がり、当人が店内に入ってくるのを待ち構えていた。しかし、何分経ってもなかなか入って来ない。店の前でサインをねだられて立ち止まっているのかと思い外を見ると…まだ外をのそりのそりと歩いているではないか!
歩くのにこんなに時間がかかるとは…。シャレにならないスピードだった。
インタビュー中にはこんなエピソードがあった。
小さな机を挟んで小錦とインタビュアーが話をしたのだが、机上に置いたカセットテープレコーダーを小錦の方に寄せていたにもかかわらず、遠く離れたインタビュアーの声の方がクリアに入っていたのである。
これは、小錦の首の無い二重三重いや四重アゴが、顔を下に向けることを拒み、常に上方向に向いて話していたため、レコーダーの内臓マイクが本人の声をうまく拾えなかったためだ。巨大なお腹が壁となって邪魔になり、声が下方にあるカセットのマイクに届かなかったというのも一因にある。
さらに、小錦は自身専用の巨大陶器カップでドリンクを飲みながら話していたこともあり、カップを机に置くたびに「ガツン!ゴツン!」という響く音がテープに吹き込まれていた。テープリライターは耳が痛かったそうだ。
健康に関して話を聞きに行ったのだが、結構アバウトだった。体より心の健康に気を遣う人だった。教育論に熱を帯びていたし…。
むしろ印象に残った話は最近のテレビについての批判。「どんなにいい話もお笑いタレントを出して、その方向に持っていこうとする」「CMもドラマもジャニーズばかり。みんながみんな好きではないはず」と…。確かにその通り!もっと他でも言ってくれぃ!
それにしても近くで見ると本当にでかい!
一般人が殴っても絶対効かないというのが見ただけで分かる。ぶつかったら撥ね飛ばされるというのが見ただけで実感できる。
また、半ズボンなので分かったのだが、膝が無いのには驚いた。股間の付け根から足首まで逆三角形になっていて、膝が脂肪に覆われて全然見えないのだ。
チ○コはどうなっているんだろう? 普通は見たいと思わないのだが、さすがにこの時ばかりは興味が湧いた。
[編集後記]
インタビュアーはコロコロした女性だったのだが、小錦と並んだ時は細く見えた。さすがにこれは彼女には言えなかったが…。