ライター稼業オフレコトーク

 ライター稼業オフレコトーク

 
アイドル記者を皮切りに、心霊関連、医療関連、サプリ関連、
コスメ関連、学校関連、アダルト関連、体験取材など様々な
分野の取材執筆をしてきました。
ここでは当時の面白かった話や貴重な情報、取材で思ったこと、
記事にできなかった裏話などを披露していきます。

 一般人を取材した後に、仕事とは関係のない雑談を交わすことが多い。その中で面白い話や興味深い話を聞かせてもらうことが度々ある。

 特に驚かされるもののひとつに、本人の人柄からは想像がつかない親の職業がある。よく聞かれるのは親が大富豪という話だが、ある女性の親は全く違う次元の娘さんだった。

 

 

 取材当時の彼女はイラストレーターを目指す19歳の女子学生。可愛らしい絵柄を描く人で、見た目は地味で大人しそうなタイプ。話してみると性格は明るく少し天然も入っている。少しオタクだが、どこにでもいる普通のお嬢さんという感じだった。

 でも、親のことを聞いて驚いた。

「うちのパパはヤクザなんです」

 ケラケラと笑いながら平然と告白する。だが、こちらとしては笑い事ではない。下手な記事を書いて、あとでゆすられでもしたら堪らない。あまり深く関わらずにさっさと退散しようと思ったものだ。

「でも、私が中学の時に逮捕されて、それから離婚して会ってないんですけどね。まだ生きてるかなぁ。刺されちゃったりして(笑)」

 そんな怖い話を笑顔で話す彼女。ヤクザの娘なので肝が据わっているのか、ただの天然が成せる業なのか……。

 

 

 家族だったころのエピソードを聞かせてもらった。

「車に乗っているときに、サイレンを鳴らした救急車に追い越されると、すぐにその後をピッタリついて行くんです。これなら渋滞に巻き込まれないし、堂々と信号無視もできると言って」

 道交法違反じゃないか。やはりヤクザの行動は一般人とは違う。

 

「私が小学生のころに、朝早く警察が麻薬の家宅捜査で来たことがありました。そのときパパは捜査員に、子どもにこんなところを見せたくないので学校に行かせてやりたいと言って、私にランドセルを背負わせて家から出したんです」

 ヤクザでも一人の親として優しいところがあるんだなと思った。だが、実際はただの鬼畜だった。なぜなら……

「本当は麻薬が見つからないようにするため、私の筆箱に隠して家から出したんです」

 つまり子どもを利用したということ。自分の身を守るために、小学生の娘に麻薬を持ち出させたのである。

 

 

 反社のやることは一般人には思いもよらない。だから反社会的勢力と呼ばれるのだろうが……。

 このときの娘さんがヤンキーにならず、明るい普通の女性として育ったことは幸いといえよう。

 

[編集後記]

 ぼる塾・あんりの両親は元暴走族と元レディース。しかし、あんりは明るいお笑い芸人として皆に好かれている。蛙の子が蛙になるとは限らないか……。