ちょうど3週間前、トマトと茄子の苗を畑に植え付けました。
それから毎週末畑へ通い、少しずつ変わっていく苗木の様子を眺めるのが、ささやかな楽しみになっています。
朝の畑は、空気も土もやわらかく、植物たちの息づかいが伝わってくるようです。
ほんの少し前まで小さかった苗木も、いまではぐんと背を伸ばし、葉も広がってきました。
トマトの茎はずいぶんしっかりしてきて、背丈が伸び葉も一回り大きくなり、花も咲き始めました。
ここからが大変です。少し油断するとわき芽がどんどんと出てきてジャングルになってしまいます。
わき芽を摘み、育てる枝は風にあおられて折れないように、やさしくひもで結わえてあげます。
一方の茄子は、トマトよりもゆっくりとした成長。
葉の艶やかさや濃い緑色を見ると、土からしっかり栄養を吸っているのがわかります。
背丈はまだ膝の高さなのに、紫がかった小さな花が咲き始めました。
畑仕事は、土を耕したり、雑草を取ったり、決して派手な作業ではありません。
でも、こうして植物たちが少しずつ育っていく様子を見ると、なんとも言えない満ち足りた気持ちになります。
風や雨が強くなりそうな予報の時には支柱の補強をしたり、これからは虫の襲撃に備えネットをかけたり。
小さな工夫が、野菜の元気につながっていると思うと嬉しくなります。
花が咲くのも、実がなるのも、楽しみのひとつ。
しばらくするとトマトにも茄子にも、次々と花が咲き、実がなりはじめます。
色づき、食卓に並ぶ未来があると思うと、今の作業一つひとつがすべてつながっているようです。
料理のイメージも、もう頭の中では膨らみ始めています。
野菜と向き合う時間は、季節と静かに会話するひととき。
トマトと茄子の苗木は、今この瞬間も少しずつ育ち、季節の一部としてそこにあります。
こうして土とともに過ごす日々が、週末農夫としての私に、ささやかな豊かさを運んでくれています。


