今思えば13年前に辞めるべきだった… | おっさんのブログ

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日々の出来事、思ったことをダラダラ書いています。

東北大震災から13年となりました。

発生当時…職場で流れるラジオから

やたらと地震のことが取り上げられていて…

そして家に帰ってテレビを点けて愕然とした。

まるで映画のワンシーンかのような

とても日本で起きたこととは思えない映像が

そこには流れていた。

 

東北からはかなり離れた俺の地元でも

おかしなデマが流れ始めていた。

流通が止まってしまうので食料品が手に入らない。

電力を全て東北へ送るので電気が使えなくなる。

水道水が放射能に侵されてしまって飲めなくなる。

ガソリンがこちらには入ってこない。

挙げればキリがないくらいに

バカげたデモが流れ、

そして挙句の果てには、

俺の地元にある原子力発電所が爆発する、

なんてことまで言われていた。

 

当時の職場の社長が、この震災のニュースを見聞きし、

気が狂ったみたいになっていた。

それこそ、原発が爆発するから危険だ、とか

今のうちに米を買い占めておけ、とか。

あまりの虚言に「そんなことあり得ない!」と俺は強く言ったし、

「買占めなんて恥ずべき行為だ」とも言った。

社長は顔を真っ赤にして俺を非難してきた。

「仙台の知人から聞いた情報だから間違いない」

「お前みたいなのが最初に死ぬんだ!」

じゃ、さっさとどこへでも逃げればいいのに、

さんざん煽っておいて、自分は何も行動をしない。

せめて、義援金を集めるとか、

援助できるものを送るとか、

そういう話は出てこなかった。

 

そんなデマを信じた人がやはり多かったのか

地元のスーパーでも、品薄が続いたし

それこそインスタント食品を買い占める輩も現れた。

地震の影響は一切ない離れた俺の地元でも

こんな有様だった。

 

今思うと…デマを信じ、自分が正しいと言い切った社長には

あの時に見切りをつけておけばよかったかもしれない。

人として信用できなくなったし、

情報を把握する能力がないことに呆れたし。

「自分は常に正しい」と思い込むのは勝手だけど

他人の意見を聞き入れないところ、

客観的に物事を見れない能力、

そして、何より自分がバカにされることへの怒り。

間違いを認めない頑固な部分。

 

あの時点で俺は辞めるべきだったかもしれないね。