今読んでいるのは村上春樹の
「ダンス・ダンス・ダンス」
一番最初に読んだのは
俺が高校生の頃だった。
ベストセラーになっていたけど
この話の前に出ている
「羊を巡る冒険」を読んでいなかったので
話が通じないと言うか…
「？」となったところが多々あった。
いるかホテル、羊男、キキ…
そういったところだ。
順序が逆になったけど
翌年くらいに
（高校を卒業してからだ）
羊を巡る冒険を読み…
ちょっとつながった。
最初に読んだのが
約３０年前だ。
その頃は、主人公（３４歳）よりも年下で
「東京で暮らす」てのは
主人公みたいな生活なんだと思っていた。
俺が電気シェーバーを使わず
シェーバーでヒゲを剃るのは
この本が影響したと言っていい。
これは今も変わらない。
それから図書館で借りたりして
３～４回は読み返したと思う。
ある日突然、もう一度読みたくなって
某古本ショップで羊を巡る冒険を購入。
東京へ行った頃に機内で読んでいた。
読み終えてから
「次はダンスｘ３だ」と思い
同じ古本屋へ行ったけれど
下巻はあっても上巻がなかったり…
都内の同店舗を２軒回ったけど
上下揃えて購入することができなかった。
それから１ヶ月後、
用事で隣の県に行った際、
ようやく上下揃えて購入することができた。
でも読み始めたのは
更にその１ヶ月後だ。
気づけば…
俺は主人公よりも年上になっていた。
隣に女性が寝ていることはないし
充分なお金が口座にあるわけでもないし
ふらっと、北海道やハワイに行くこともない。
時間にしばられたサラリーマンだ。
フリーのライターとは違う。
そういうところにツテもないしね。
生活スタイルは…似ても似つかない。
健康的な生活は送っていない。
お酒を飲むことは同じだけど。
典型的なダメ中年と俺は化した…
いずれにせよ、
数年振りに読み返している。
所々話を覚えてはいるけど
まるで初めて読むような
そんなフレーズがあったりして
新鮮な気持ちで読めている。
今は…主人公がハワイに行って
ユキの母親と会うところだ。
確か…街中でキキを見かけて追いかける…
そんなシーンだったと思う。
ネットやスマフォのない時代を
俺も過ごしていた。
DVDだってなかったしね。
テレビもまだブラウン管だった。
３０年前…そういうものだね。
所々古臭く感じるところもあるけど
それはそれで
そういう時代だったんだと
俺は思うようにしている。
これを読み終えたら…
次は何を読もうか？