昨日のことなんだけど…
出かける用事があって
着ていく服を選んでいた。
特別おしゃれにしたわけじゃないけど、
この服装では
いつも着けているデジタル時計は合わない…
そこで、子供のころにもらった
おじいちゃんの形見の時計を着けて出かけた。
この時計ってのが、
40年以上前に、
多分俺が生まれる前に
じいちゃんが購入したもの。
今では珍しい手巻き式の日本製の時計。
バンドは壊れてしまったので
別の物に変えたけれど、
今でもリューズを巻けば
キチンと動く優れもの。
さすがMade in Japanだ。
で、用事を終えて帰宅すると、
丁度晩ご飯の時。
母親に「仏さんにゴハンを供えて」
と頼まれた。
そして…
「今日はおじいちゃんの命日だから」
とも言われた。
え！そうだったっけ？
俺が10歳のころ、じいちゃんは死んだ。
とにかく葬式に向かったことは覚えている。
じいちゃんの死に顔もね。
もう30年以上も昔のこと…
ただ、命日までは覚えていなかった…
なぜ、この日にじいちゃんの時計を選んだのか…
偶然と言えばそうなる。
いつもだったら、そういうアナログな時計は身に着けない。
もっとラフな格好にするし、
基本デジタル時計だし。
でも…なんかじいちゃんに導かれたのかな…
「今日は俺の命日なんだぞ！覚えてるか！」
って言われた気がした。
母親に言われたとおり、
ごはんさんをお供えして
仏壇に手を合わせた。
やっぱり、なんかつながっているのかな？
そんな気がした。
ただ…
だからと言って、
俺が幸せになれるわけではないのだけど…
ま、あっちの世界からも
一応は孫を見てくれているんだってことで。
いい歳した孫だけどね。
できる限り、いいご縁を結んでもらえますよう、
じいちゃん、頼むわ、
ってことで…
形見として受け継いだ時計は
大事に使わせてもらいます。
また…何かその時計が似合う服を着る時に。