先日預かってきたマランツのDVDプレイヤーDV9500 、トレイが開かないと言うもの。
2004年発売、当時150000円でHDMI対応の多機能機である。
相前後して従兄弟の新生DENON(デノン)記念CDプレイヤーの修理見積もりが出たと言う連絡。
当時250000円、DACのIC4個不良交換で工賃12000円の修理代合計が19万円という。ホントかねという位高価なICという。
Digital出力はOKなので、もちろん修理はせずに、外付けDACで使うことにした。
さて、預かったものは、そんなことは無く、ベルト交換で治ると見込んで開けてみた。
トレイが手で引いても動かないので、メイン基板とフロントパネルごとバラさなければトレイ駆動部分にたどり着けない。広いスペースに余裕のある作りで、比較的楽にバラすことが出来た。
以下備忘録。
まず入出力基板の赤マークのコネクターとねじを外す。
次にCD駆動部のねじ4カ所とフラットケーブル4カ所、基板を留めてある赤いビスを外す。
表のパネル周りの赤いビスを全部と、裏の赤いビスを外す。
表パネルは、ビスの他、左右と下側内部2カ所の爪で留まっているところを外す。
メイン基板の裏側、細いビス3本とフラットケーブル2カ所を外す。
これで駆動部分が外れるので、トレイを引き出し、先端部分を外す。
正面パネルを外す。
ゴムベルトが堅くなって変形している。ギヤを外し、ベルトも外す。
適当なサイズを探し、
プーリーを掃除してベルトを掛け替え、ギヤを元に戻す。
問題なく作動する。メンテナンス性が良いとは言えないが、思ったより簡単にできた。
下は、ほぼ全ての機器に対応する多機能学習リモコン。
多機能すぎて使いにくいし、ボタンの表示と液晶が見にくい。
追記:多機能機でDVD映像再生機と言うこともあって、モニター接続が前提なので、これ単体の表示では、CDの曲目数や時間などが表示されない。
CDプレイヤーとして使うときにはいちいちモニターは使わないので、不便ではある。
面白いのは、DolbyHeadphone回路が組み込まれており、ヘッドフォン特有の頭内定位を
頭外定位にする効果と、残響を3段階で付加する回路が組み込まれている。
普通のステレオフォニックの音をヘッドフォンでバイノーラルで聴くことは慣れているので、特になくても差し支えないのだが、モノフォニックの音をこの回路を通して聴くと、疑似ステレオとして聴くことが出来、とても聴き易くなる。面白い発見である。
なを、依頼主は、此より高級機を所有しており、此方を使うことはもう無いと言うことで、
本体とリモコンは、無料で譲り受けた。