長野県は木曽郡木祖村の1000m近い山の中(谷の中かな?笑)で真摯な酒を醸す湯川酒造店さんから待望の新酒が届きました。


地酒屋こだま TAKE’s ROOM

今期の十六代九郎右衛門は凄いよ。

湯川らしさをきちんと残しつつ、ひとつ上のステージに上がっちゃった感じ。

特に右の「純米吟醸生原酒」はちょっとヤバいぜ。見かけたら(別にうちで買わなくてもいいので)是非とも飲んでみてください。


で、今まで十五代九郎右衛門だったじゃない。

で、最近のお酒は十六代九郎右衛門になってるじゃない。


最近よく聞かれるのでブログに書いておきます。

この新酒を飲んだら、どうしても書きたくなってしまいました。

尚ちゃん、慎一くん、許してね。




僕が「木曽路」や「九郎右衛門」を醸す湯川酒造店さんと知り合ったのは2007年の4月でした。関東甲信越のスーパーアリーナでお会いしたのが初めてだったんです。そうか、まだ5年か、もっと長くお付き合いしてるような錯覚がありました。


地酒屋こだま TAKE’s ROOM

これ、その年の7月に初めて蔵を訪ねた時の写真。

サラリーマンだったから短髪だし、というか笑顔が固いし、なんか恥ずかしいぞ(苦笑)


この頃、尚ちゃん(湯川尚子さん)はOLを辞めて蔵に戻って三年目の新米蔵人さんでした。今から数えると先々代の杜氏さんの下で酒造りを学んでいる真っ最中で、数々の問題点を抱え苦悩しつつ改善に努力する姿に感銘を受けた記憶があります。


地元銘柄の「木曽路」とは別に、立ち上げて間もない新ブランド「十五代九郎右衛門」は、湯川家が代々襲名してきた名前を冠した、想いのこもったネーミング。十五代目の湯川寛史社長(尚ちゃんのお父さま)の下で蔵人たちが全力で酒造りに臨んでいました。




ところは変わり三年後。

とある試飲会で知り合い、その後急速に仲良くなったこの人物が現れます。


地酒屋こだま TAKE’s ROOM

はい、おなじみのこの風貌w

当時は伊那の仙醸さんで杜氏として大活躍していた丸山慎一さん。

この写真は知り合ってすぐ、初めて蔵見学に伺わせてもらった頃に一緒に大町でコーヒー飲んでるというレアな風景(笑)



で、いろいろと時は流れます。それは昨年のことでした。


地酒屋こだま TAKE’s ROOM
湯川酒造店十五代目の寛史社長が急なご病気のため逝去されたのです。

この時は本当に急でね、少し前からお話は聞いてはいたんだけどもう信じられなくてね。


逝去されるその少し前に、尚ちゃんが湯川酒造店の十六代目を襲名しました。

さらに、丸山慎一さんが杜氏として、そして婿殿として湯川酒造店に入ることとなったのです。寛史社長は病床の中でその報告を聞いて本当に喜んでいらっしゃったそうです(涙)。




婚約報告は地酒屋こだま店内で二人から聞いたんだけど、その報告を受けた時は本当にびっくりした!寝耳に水、釈迦に説法(違w)。おっ、おまえらいつの間に~~~!!!って思わず椅子から転げ落ちそうになった(笑)二人とはあんなに仲良くしてたのに全然気づかなくて本当にびっくりして・・・そして本当に嬉しくて。大好きな二人が一緒になるだなんて夢のような話だ!って大喜びしたのでした。



地酒屋こだま TAKE’s ROOM

これは今年の2月、湯川さん家で大宴会してべろべろな風景(笑)

左にいるのは仙醸の黒河内社長、慎一氏が退職願いを出した時も事情を聞いて快く送り出してくれた度量の大きい方です。長野はみんないい人ばっかりだー!(号泣)



で、5月20日の結婚式。


地酒屋こだま TAKE’s ROOM

慎一泣く、僕らも泣くw

たくさんの「想い」のこもった涙。

たぶんこの日のことは、一生忘れない。



23BYで前杜氏が引退されて、今期24BYから湯川慎一さんが杜氏という新体制で酒造りがスタートしました。23BYの途中から酒造りには参加していたので(たぶん彼のことだから)蔵の癖やらなんやらはもう掴んでしまっていると思います。今まで尚ちゃんが少しずつ積み重ねてきた湯川らしさに、慎一理論&マジックが融合してどえらいことになるだろうなぁ・・・・・


なんて思ってたら、この新酒だ。

酒質から「なにをしたかったのか」がきちんと伝わってきます。

素直に「やったじゃん!」と二人の背中をバンバン叩いてやりたいです。


とはいえ湯川の24BYはまだ始まったばかり。

この後に登場するお酒たちも、心待ちにしたいと思います。



尚ちゃん、慎一くん、これからもずっとよろしく。


 

凶悪犯(と思われる人)が留置所で自殺したり、

北朝鮮がカモフラージュしながらミサイル発射したり、

なんだかもう、朝から物騒極まりない。


だいたい日本の政治もどうなってしまうのか。

民主がダメだからやっぱ自民に、的な発想で投票したら滅ぶよニッポン。

だからといってどこに入れればちゃんとしてくれることやら、ではありますが。


都知事にしたってあんな性格悪そうな方が都知事になって大丈夫?

穏やかそうな正義の味方は、いつだってなかなか評価されづらい。

ああ、もう、政治のことが気になるのは年をとった証拠です。


このままではたぶんニッポン滅びます。

でも大切なのはいつだって「諦めないこと」。

16日はみなさん、諦めずに投票だけは行きましょう。


___________________________


こないだね、お店に、小さなお子さん連れたご夫婦が来たのでした。

何度かお見かけした顔でしたが、そういえばちょっと久しぶりな感じだったのです。

で、奥さまがやたらと嬉しそうな表情をなさっていたので聞いてみたら。



わたし、今日からクラッカーお酒解禁クラッカーなんですぅ~~~!



どうやら(想像ですが)妊娠中~授乳中の禁酒期間を経て

今日から大好きな日本酒を飲める!ということでうちにいらしてくれたらしい。

いやいやいや、光栄です!本当に。


お好みを伺ってお勧めをいくつかテイスティングしていただきましたが

ひとつ飲むたびに「んんん~~~ラブラブ!美味しいぃ~~~!ラブラブ!

と、本当に美味しそうな顔をされるものだからこっちも嬉しくなっちゃって。


ああ、そうだよな。美味しいお酒ってこういう顔を創ってくれるよな。

ふだん当たり前のようにお酒を飲んでいてちょっと忘れがちなこと。

あれがダメとかこれは違うとか贅沢抜かす方に爪の垢を煎じて飲ませたい。←お約束の暴言w


もうさ、みんな美味しいお酒飲みながら政治やりなよ!(爆


こんな風にお酒を愛してくださる方がいらっしゃる。

愛するわが子のために1年以上も禁酒して、そしてまた戻ってきてくれる。

きっとあの晩ご主人とあのお酒を囲んで「美味しいね~~~美味しいね~~~」を数えきれないくらい呟いてくれたんじゃないかなぁ・・・幸せです。


ああ、なんかピュアなことを書いてしまったwww



【インフォメーション】

新酒、続々入荷しています。

前回の記事にも書いたように「本来の飲み頃」ではないお酒も多いですが、その季節毎にしか逢えない表情を楽しんでいただけたら幸いです。


≪入荷済み≫

・蔵太鼓(福島県喜多方市)純米辛口+10

・鏡山(埼玉県川越市)純米生原酒

・天明(福島県河沼郡)零号おりがらみ本生&壱号おりがらみ本生

・篠峯(奈良県御所市)純米生原酒 うすにごり/直汲み/押槽&純米吟醸もろみ

・星自慢(福島県喜多方市)特別純米生原酒

・弥右衛門(福島県喜多方市)純米今朝しぼり生&本醸造超辛口生酒

・黒松仙醸こんな夜に(長野県伊那市)雷鳥生&雷鳥おりがらみ生

・会州一(福島県会津若松市)純米生原酒「瑞祥」

・相模灘(神奈川県相模原市)本醸造にごり生&本醸造生原酒

・三千櫻(岐阜県中津川市)純米 五百万石しぼりたて生原酒&袋吊り生原酒


≪本日入荷≫

・花泉(福島県南会津郡)ロ万「ZEROMAN」生

・奈良萬(福島県喜多方市)おりがらみ生&中垂れ生

・東鶴(佐賀県多久市)純米おりがらみ生

・分福(群馬県館林市)純米生原酒


≪近日入荷≫

・笹の譽(長野県松本市)純米 五百万石 生原酒

・九郎右衛門(長野県木曽郡)純米吟醸生原酒&特別純米にごり

・北安大國(長野県大町市)しぼりたて生原酒

・会津中将(福島県会津若松市)純米生原酒初しぼり

・辰泉(福島県会津若松市)特別純米生原酒

・仙介(兵庫県神戸市)特別純米生原酒

・太陽(兵庫県明石市)純米吟醸たれくち生原酒&おり酒活性にごり

・山の壽(福岡県久留米市)純米吟醸生原酒


などなど、楽しみな季節が続きます・・・・・


 

おはようございます。

東京は陽光も指す爽やかな朝を迎えております。ああ、いい朝だー♪

今日を乗り切れば週末という方も多いでしょう、元気に飲み、いえw、いきましょー!



【information】

地酒屋こだま、本日は事前予告通り18時までの営業となります



さて、12月を迎え新酒ラッシュです。地酒屋こだまでももちろんですが、各蔵元さんの今期一本目!気合いの入ったフレッシュで美味しい新酒をあちこちで飲む機会も増えていると思います。


この新酒、字の通り「新しい酒」です。言葉を換えると「生まれたてのお酒」。熟成も何もしていない、とにかく若々しくフレッシュなお酒。人間でいうと世間の垢にまみれていないデビュー前の子供タレントみたいなものでしょうか(笑)


この新酒たち、悪い言い方をすればさっぱりしているだけで深みに欠けます。酒本来が持つ米の旨味に乏しいです。まぁ、当たり前なんですが、そういう印象のお酒が多いと思われます。だって新酒なんだからしょうがないじゃない。いやまったくその通りでして、新酒に深みやら旨味やらを求めるのがナンセンス、新酒はフレッシュを楽しんでなんぼのもん、それをどうこうしようってわけじゃないんです。


では、なんで新酒はフレッシュなんでしょう?

もっというと、なんで新酒に深みやら旨味やらを求めちゃいけないんでしょう?


・・・なんてことをちょっと考えてみてください。え?当たり前?いや、その当たり前を「なんで?」って考えてみてください。新酒がフレッシュじゃなかったらどうなるか。新酒に深みやら旨味やらがあったらどうなるか。


酒は熟成します。簡単にいうと育ちます。生酒はもちろん、火入れ酒もゆっくりですが育ちます。冷蔵庫で零度管理しても育つんだから常温ではもっと早く育ちます。


その前提で。


お酒の育つ過程の中でそれぞれの「飲み頃」が存在するとします。時間軸を数字で表すとして、しぼりたてを「0」、熟成しきった状態を「10」とします。仮に飲み頃を「4~7」と仮定します。そしてこの「4~7」を仮にそのお酒の『ピーク』と呼ぶことにします。0~3では「若い、フレッシュ」8~10では「熟した、枯れた」と呼ばれる状態となります。0から10に達する時間はお酒によってさまざまで半年のものもあれば十数年かかるものもあります。ついでにどの時点で『ピーク』と考えるかは人によってずれがあります。


実は造り手さん(の多く)は、この『ピーク』をどの時期に持ってくるかを考えて酒造りをしています。逆にいえば、この『ピーク』をどの時期に持ってくるかコントロールできるのが造り手さんなのです。


ということは。


しぼりたての状態でもいきなりある程度の深み(は難しいけどw)やら旨味やらがある新酒も造ることができる、ということなのです。


実はそういうお酒もけっこう出てると思います。わかりやすいのは新酒なのに香りは華やかで、旨味(甘味)も強くてめちゃめちゃ美味い!というタイプですね。これは造り手さんがそれを意図して造ったタイプで、僕らはそれを「早飲みタイプ」などと呼んでいます。傾向としては溶けやすい(味の出やすい)米を使って華やかな香りを出しやすい酵母を使うなど、いろいろ工夫をしていることが多いようです。先ほど言った『ピーク』が「0~3」辺りにあるタイプなので新酒でいきなり美味しく飲めるという利点があります。


実はこの早飲みタイプ、ちょっと弱点があります。というのはいきなり『ピーク』が来ているもので、年を越え熟成が進むと酒質が崩れるものも多いのです。簡単にいうと「熟成向きではない酒質のもの」となり、早め早めに飲んであげた方がいいタイプ(=早飲みタイプ)となります。


ここで本来のフレッシュな新酒の登場です。こちらは逆に今の時期はさっぱりしているだけで美味しいけど深みがない、印象に残らないタイプということになります。(本当の本当は蔵元が出荷時期をコントロールして飲み頃が来る直前の「3」くらいの時期に出荷するのが理想だと僕は考えていますが、それはまた別の機会に)そりゃそうです。『ピーク』が来る遥か前の0とか1の時期に飲んでもそのお酒のよさの十分の一もわからないかも知れないわけですから。


そこでご提案。そのお酒を、一年に三回楽しむことをおすすめします。


一回目は「0~3」のフレッシュな時期。

二回目は「4~7」の飲み頃の時期。

三回目は「8~10」の熟成感ある時期。


すべてのお酒で楽しめることではないのですが、お酒によっては一年を通じて同じ商品、もしくは少し形を変えて(無濾過生原酒が生原酒になり、生原酒が火入れ加水になり、など同じお酒が季節で違う商品になることも多いのです)でも一年を通して飲める可能性があります。


あのお酒はフレッシュなだけでダメだ、なんて思う前に。


ああ、いま私は「0」の状態を飲んでるのね。

ああ、あのお酒が『ピーク』に来るとこんな凄い酒になるのか。

ああ、いまはきっと「9」くらいなのかな、でも意外と嫌いじゃないぞ。


・・・なんて楽しめたら。

・・・これを読んでくださっているあなたの日本酒ライフがちょっとだけ広がったなら。


こんなに嬉しいことはありません。


馴染みの酒屋さんや居酒屋さんがある方は、その店主さんに「一年中(もしくは長い期間)同じ酒を楽しめるものはありますか?」って聞いてみて、居酒屋さんならあちこち行くたびに「あ、あの銘柄は年末に飲んだからいいや」ではなく「年末に飲んだあれ、どんな風になってるんだろう?」とチェックしてみてください。きっと新しい発見があるに違いありません。


話がごちゃごちゃして難しい話になってしまい申し訳ありません。

ただ、そんな気持ちで新酒に接してみるとけっこう面白いですよ。


僕は新酒が届くといつも、ちょっとだけ会話をします。で、そいつがいつ頃本当に美味しくなるか、そいつといろいろディスカッションをします。だから店に並べている商品でも僕は『ピーク』が来ていないお酒はあまりおすすめしていません。だって「本来のそいつの実力」じゃないのを飲まれて「美味しくない」って思われたら嫌だもん。でも、こんなことをわかってくれている方には喜んでお売りしたりします。


ちなみに地酒屋こだまで「年間を通じて同じ生原酒が味わえるお酒」は十や二十どころじゃありません(笑)こだまくんってホントに生原酒好きねー、って笑われても、季節商品をあれこれ入れ替えず頑なに生原酒ばっかり置いてるのって、実はそんな楽しみ方の提案もしたいから、なんですよね。(あ、本音をばらしちゃったw)


若さに溢れたフレッシュな新酒。

今しか味わえない瑞々しい味わいを楽しんでください。