地酒屋こだま店主のたけです。


ここ一年くらいずっとお酒の会を月に3~4回(以上?笑)のペースで開催しておりまして、ただでさえ営業時間の短いお店が「おいおいいつ開いてんだよw」なお店になりつつあることに、いい加減が服を着て歩いているような店主もさすがにこれはまずいなぁw、と思ってはいるもののお酒の会は楽しいしそもそもいい加減だしで有効な手立てもないままそれでもなんとか6月に三周年を無事に迎えちゃったりして「なんかまぁいっか」的な流れもあるようなないような、そんな毎日であります。


要約すると「けっこう忙しいっす」(汗


明日は日帰りで長野の4蔵を訪ねてきます。

月末には1泊2日で鳥取の1蔵を訪ねてきます。

10月には仙醸の会と勢正宗の会を予定しています。


あ、9月には6回のお酒の会を開催しますが、有り難いことに概ね満席で空席があるのは9月29日(日)の「ちょこだま酒の会【9月】豚三昧~ブランド豚の産地を楽しむ~」 のみです。詳しくは必ずHPをご覧の上お申し込みください♪




地酒屋こだま TAKE’s ROOM


そんな地酒屋こだま、三周年記念にこんなオリジナルグラスを作製しました。いろいろあって6月に全然間に合わなかった(汗)お酒を飲むのになかなか便利なグラスです。ご来店の上「3.25周年おめでとう」と仰っていただければ(笑)お一人におひとつ差し上げます。


*下のカピバラは別売りです(笑)




地酒屋こだま TAKE’s ROOM


そんな地酒屋こだまを7月からたまに手伝ってくれている研修生「こーへい」。土下座しているのではありません、掃除中です(笑)20代の彼はサラリーマンをやりながら日本酒を勉強したいということで土日の数日をこだまで過ごしています。こーへい、あんまり頑張りすぎて彼女に振られないようにするんだぞー(笑)


そんなこーへいがブログを始めました。題して「地酒屋こだま 研修生の日記」 。よかったらブックマークして真面目な彼の成長ぶりを見守ってやってください。




地酒屋こだま TAKE’s ROOM


そして先週土曜日には「祝三周年~地酒屋こだまのたけちゃんを楽しむ夕べ~第一夜」が神田の和酒Bar&Dining醇さんで開催されました。いつもと違う主役扱いに戸惑いながらもなんとか無事に、そして大いに盛り上がり終了いたしました。このために駆け付けてくれた鶴乃江(会津中将)の向井くん、辰泉の壯一さん、仙醸の安藤さん、そしてもちろん醇さん、そしてそして集まってくださったたくさんのお客さま(満席でお断りもしてしまった・・・涙)、本当にありがとうございました。



いい加減な地酒屋こだまはたくさんの人の愛に支えられながら4年目への道を歩き始めました。まだしばらくの間、お付き合いいただけたら幸いです。



 
大きな大きな喜びと、ほんのちょっぴりの緊張感が、
暖かくて素敵な時間を紡いでくれたような気がしています。

 
・・・田舎の小さな蔵が、ずいぶんセンスのいい酒を造ってるなぁ・・・

笹の譽と初めて出逢った時に思ったのは、正直そんなことでした。
東京で毎年行われる長野酒メッセにも出てこないし、東京で取り扱う店も皆無。
ただ、その酒からは得体の知れぬ潜在的なパワーを感じたのは確かでした。

そしていつしか、松本にある蔵に足を運んでいました。
既にその時、僕はササイヤスオに惚れていたのかも知れません。
そしてそれは、蔵を訪れた時に現実のものとなりました。

造りのほぼ全量を、3~400Kgという「超」小仕込で行います。
現在の石数は300ちょっと。年間の仕込み本数は60本ちょっと。
それをなんと全量、手間の掛かる袋吊りで搾っています。

簡単に言うとそういうことなんですが、これはとんでもない非効率。
造りを知る立場からいうとまさに狂気の沙汰。
こんな会社、僕だったら絶対に就職しない(爆)

誤解を恐れずに言うと、まだまだ毎年ブレまくる未完成な酒です。
しかし酒ひとつひとつから感じるメッセージがあまりにも強烈です。
それぞれの酒に込められた「想い」がきちんと伝わってくる酒なのです。

そんなストイックなササイヤスオを信州松本からお招きして東京ではもちろん、長野県外では初となる単独でのお酒の会を開催することができました(有り難くかつ光栄なことです、感謝)。会場は先週の北安大國に引き続き、OPEN以来ずっと笹の譽を大切に扱ってくださっている水道橋の海山和酒なるたかさん。写真向かって左が店長の阿久津さんです。

本日はその様子をちょっとだけお裾分け・・・・・


 
本日のお酒は13種類!
気合い入りまくりです、現在の笹の譽の全てを投入したラインナップです。


 
まずは開会のご挨拶。 
右のちょっとよそ見してる(笑)のがササイヤスオこと笹井康夫さん。
19BYより蔵に入り、20BYより杜氏として笹井酒造を牽引しています。


 
野沢菜漬けと、塩いかと胡瓜の粕もみ。
スタートから信州らしさ全開!しかもこの粕は笹の譽の酒粕を使っています。


  
戻り鰹のたたき~自家製ポン酢で~
エッジの立った新鮮な鰹は純米大吟醸との相性が抜群でした。


  
信州サーモンと長芋のゆずサラダ
生で食べられる信州サーモンと長芋ってめちゃめちゃ合うのね♪



虹鱒の藻塩焼き
臭みのない新鮮な虹鱒の素材をそのまま生かしてます。信州のお酒って川魚にすごく合うんですよね・・・・・


  
ていざなすときのこの信州鉄火味噌
ていざなすって初めて見た(というか知った)のですが、長さが30cmくらいあるえっらい大きい茄子なんです。何でも伊那天龍村に120年ほど前から伝わる伝統野菜で、「田井澤(たいざわ)さん」という方が栽培を始めたので「たいざわなす」が訛って「ていざなす」になったとか。柔らかくて甘くて炒めるとこのように緑色になるのが特徴で、しかも信州では味噌炒めのことを「鉄火」と呼ぶんだそうで、実に話題豊富な郷土の味覚、でした。


  
新秋刀魚と夏野菜の揚げ浸し~とろろがけ~
一番下に秋刀魚が隠れています(笑)あっさりしたダシでしっかり旨い♪


  
信州名物!福味鶏の山賊焼き
もも肉、または胸肉丸ごとの唐揚なのですが信州では「山賊焼き」と呼びます。諸説ありますが、山賊=人から物を「とりあげる」ことから付いたという駄洒落説(笑)が有力なようです。


  
信州アップル牛のローストビーフ~山葵ドレッシングで~
柔らかくて美味しかった~山葵の利いたドレッシングが好みでした。

 
 
実は開始前に、笹井さんと阿久津さんと三人で「なんか微妙に緊張するよね(笑)」って話をしていました。笹井さんは初めての東京での会というアウェイ感、阿久津さんはそんな笹井さんをお迎えしての緊張感、そして僕は笹井さんと初めて呼吸を合わせる未知数感、そんな感じだったのかも知れません。・・・・・まぁ、全ては杞憂に終わりましたが(笑)
初めはかなり硬かった笹井さんも中盤辺りからは真面目な中にいつもの天然(笑)と裏話も混じり、お客さまからは大受け(みんな笑い過ぎ・・・!笑)だったことも付け加えておきます。


 
松本銘店の味!榑木野(くれきの)そば~お椀仕立て~
これも松本の人にはお馴染みの丁寧に打った蕎麦、腰の強さが印象的でした。

 
 
巨峰とシャインマスカット
瑞々しくて美味しい~~~清涼感たっぷりの味でした。


あ、お酒のことにも触れておきますね(出品順ではありません)。

 1.純米大吟醸 直汲み 生
 2.純米吟醸 直汲み 生 (ひとごこち×協会9号)
 3.純米吟醸 直汲み 生(ひとごこち×長野酵母D)
 4.純米吟醸 風穴貯蔵酒 生
 5.特別純米酒 直汲み 生(美山錦)
 6.特別純米酒(秋・生詰)
 7.純米酒  80% 生
 8.本醸造酒 無ろ過 生
 9.普通酒 風穴貯蔵酒
10.どぶろく
11.梅酒(純米酒仕込み)
12.純米吟醸 美山錦 生 23BY (こだまSP)
13.純米 80%精米 生 22BY (こだまSP)


 
今回の僕自身の目標は、笹井さんの酒造りに対する熱い想い、そしてストイックで真面目な中に漂う天然でお茶目な笹井さんの人柄を伝えることでした。その意味では大成功な会だったと思っています(伝わったよね?笑)。とにかくね、お客さまの暖かい応援の気持ちが会場いっぱいに溢れていて(涙)有り難くて嬉しくて、そんな会でした。

笹井さんがやろうとしていること、実に不器用で非効率で傍から見たら無駄に見えることもたくさんあると思うんです。でも彼の中ではきちんと理屈が通っているし、「大変」は自分の気持ち次第ってことも理解しているし、まぁ意外に楽しそうだし(笑)
僕は県外で唯一笹の譽を扱わせていただいている地酒屋として、「ササイズム」をよりしっかり飲み手のみなさんにお伝えしていきたいとあらためて思うことができました。 


 
楽しかったね!笹井さん、阿久津さん!

来年も、きっと、必ず・・・・・

 

ずっと、やりたかった会。

やれてよかった・・・今はただ、そう思います。



地酒屋こだま TAKE’s ROOM


出逢いは20年以上前に遡ります。


今から約20年前、平成元年当時は今とはずいぶん様相が違います。

その頃は今よりもっともっと淡麗辛口がもてはやされていた時代でした。

今は濃醇で知られるあの蔵もこの蔵も、ちゃんと淡麗辛口を造っておりました。


もちろん長野酒も例外ではありませんでした。


当時20代前半の若き日の僕は、北アルプスから下りると松本で必ず寄らせていただく酒屋さんがあり、その店主さんからたくさんの長野酒を学ばせていただきました。その中に・・・淡麗辛口全盛を極めているその中に、今も忘れられない衝撃的な出逢いがありました。


それが、北安大國(ほくあんだいこく)。


フルーツのような豊かな香りと甘み、透明感のある深いコク。

時代の流行りに逆行したその素晴らしい味わいは今も、この舌が記憶しています。


聞けば、この長野県大町市にある小さな蔵、北安醸造は甘口しか造っていないそうで、まだまだ世間の狭かった僕は「そんな蔵があるものなのか」と驚きました。いつか造り手とお逢いしてみたいものだと、そんなことを思ったような気がします。


時は流れ、7年ほど前に初めて、その蔵の造り手と出逢います。ちょうど前杜氏からバトンタッチされた直後のその男、たまたま僕と同い年ということもあり僕は勝手にシンパシーを感じ(笑)以来、仲良くさせていただくようになります。


写真左がその山崎義幸杜氏。シャイでストイックを絵に描いたような男。造りのない夏の間は、山とマラソンと自転車、そして農業に勤しむ実直な男です。


そして写真右が伊藤敬一郎社長。そんな山崎杜氏を柔らかく見守り、しっかりと後方支援をしています。実に明るく、実に楽しく、実に自由に、北安大國の未来予想図を描き始めています。


そんなお二人をお迎えして、北安大國をめいっぱい楽しむ会を開催させていただきました。会場はもちろん、昨年のOPEN以来ずっと欠かさず北安大國を置いてくれている「海山和酒なるたか」さん。写真左から二番目が店長の阿久津さんです。


僕が20年来惚れ抜いて、現在地酒屋こだまで扱わせていただいているこのご縁が実った、僕にとっても特別な一日となりました。


簡単ではありますが、会の様子をご紹介させていただきます。



地酒屋こだま TAKE’s ROOM


塩イカと夏野菜の浅漬け、長芋わさび漬け

のっけから信州らしさ全開です♪



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新秋刀魚の薄造り

ピッカピカの走りの新秋刀魚は脂乗り抜群!濃醇な純米生酒にこの脂がぴったりでした。



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信州サーモンとアボカドのシーザーサラダ

無菌生育によって生で食べられる信州サーモンがサラダで登場です。



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岩魚の藻塩焼き

このお料理に超濃醇な「しぼりたて生原酒」を合わせました。普通は避ける組み合わせかも知れませんが、実は山崎杜氏と僕が直感的に「これでしょ!」と一致した組み合わせです。めちゃめちゃ合うから試してみてー♪



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福味鶏つくねと凍豆腐の冷たい煮物

柔らかな味のダシがしっかり滲みて、夏の野菜との組み合わせが爽やかです。



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加茂茄子の信州味噌田楽

ジューシーな茄子に濃いめの信州味噌が合いますね。



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信州米豚の塩麹ヒレカツ

軽くてサクサク、豚の甘味を塩麹が引き出しています。



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信州産馬刺し

これはもう鉄板。旨い。臭くなるけどおろしニンニクたっぷりで(笑)


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おざんざ(大町特産なっとう糸入り細うどん)~梅わさびをのせて~

実はなるたかの阿久津さんはこの会に先駆けてわざわざ蔵を訪ねて、お酒のこと、そして大町の郷土料理のことを調べてきてくれました。おざんざが東京で食べれるなんて、ちょっと感動(笑)



地酒屋こだま TAKE’s ROOM


下原(しもっぱら)のスイカ

これも長野県民しか(たぶん)知らない、長野でスイカといえばしもっぱらのスイカだそうで、実に甘くてジューシーな味わいでした。



地酒屋こだま TAKE’s ROOM


当日の出品酒です。

僕が隠し持っていたお酒もだいぶ投入して(笑)一期一会のラインナップとさせていただきました。BY(年度)違いはほぼ同時にお出しして違いを楽しんでいただきました。実は僕らも「どんな風に熟成してるのかなぁ」なんて、けっこうわくわくしてたりして(笑)楽しかったなぁ♪



1.純米吟醸 優秀賞受賞酒 23BY


2.純米 生酒


3-A.純米吟醸 無濾過生原酒 24BY

3-B.純米吟醸 無濾過生原酒 23BY(非売品)


4-A.純米 豊響(みのり)無濾過生原酒 24BY

4-B.純米 豊響(みのり)無濾過生原酒 23BY(非売品)


5-A.純米原酒 五割麹 24BY

5-B.純米原酒 五割麹 23BY


6-A.しぼりたて生原酒 24BY

6-B.しぼりたて生原酒 23BY


7.純米 もち米 原酒(未発売品)


8.純米吟醸 ひやおろし 原酒 23BY(非売品)


9.金紋(普通酒)




地酒屋こだま TAKE’s ROOM



結局いつもと一緒になっちゃうんだけど、やっぱり「縁」なんですよね。

僕が20年以上前にこの蔵の酒と出逢い、山崎杜氏と出逢い、酒屋になり取引を始め、なるたかの阿久津さんと出逢い、こだまやなるたかさんで北安大國を知ったお客さま(今回の会も募集開始から3日で満席となる盛況でした)が駆け付けてくださった訳です。


そしてもうひとつ。

参加してくださったお客さまの「応援してるよ!」という暖かい気持ちが僕らの心にとても響いた会でした。やっぱりね、嬉しかったです。僕の大好きな蔵の酒を大好きな店で紹介できる幸せ・・・主催者冥利に尽きます。


北安の全力となるたかさんの渾身だもんね、美味しくない訳がない(笑)

来てくれたお客さま、楽しんでいただいて本当にありがとうございました。



地酒屋こだま TAKE’s ROOM

これからも北安大國、そしてなるたかさんをよろしくお願いします。