昨年度は2月より鳥取・此君の新規取り扱いを始めました。小さな酒屋ゆえそれほど銘柄を増やせないのが悩みのひとつですが(笑)今年度はまずこちらのお酒の取り扱いをスタートすることになりました。

長野県上田市にて明治20年に創業した和田龍(わだりゅう)酒造。初代当主の和田龍太郎翁の名前から命名した「和田龍」「和田龍登水」が主要銘柄です。



写真は造りも担当する現当主の和田澄夫さん。謙虚・懐の深さ・優しさという言葉がぴったりのとても温かい方です。和田さんを初めて知ったのは忘れもしない2010年の長野酒メッセ。実は和田龍が「長野酒メッセin東京」に初めて出展した年だったそうです。

その時に酒徒庵の盟友・竹口店長が「たけさん、凄い酒があるよ!」と興奮して教えてくれました。(にも関わらず酔っぱらっていた僕は和田さんを遠くで見ただけという失態を犯したのですが・・・苦笑)それがきっかけで、以降メッセでお会いして簡単な挨拶と共にお酒を利かせていただく間柄になりました。

お互いに共通の友人も多く、またお手伝いをしている四谷大長野酒祭りでもお会いして、少しずつ交流を重ねていくうちにその酒質の良さと和田さんの明るい人柄に除々に惚れ込んでいき、そして昨年8月にようやく蔵を初訪問して初めてゆっくりとたくさんのお話を伺うことができました。

その時に受けた深い感銘は忘れません。それで和田さんのことが大好きになって、また調子に乗って秋にも会いに行っちゃって、先日(2月)にも顔を出しに伺って、とこの一年で一気に交流が深まりお取り引きへと繋がりました。

諸事情は省きますがとんでもない苦労人です。そして本当に腰が低い。(実るほど頭を垂れる稲穂かな、という言葉がこんなに似合う方はいません)さらに僕と音楽の趣味がかなり似てる(かなりのメタル好きです・・・笑)。

和田さんの造る酒は(今のところ)ほのかで自然な香りと透明感のある膨らみとキレが魅力。まぁ、僕の感じ方ではありますが、とにかく派手さを抑えたいわゆる「食中酒タイプ」のお酒です。特有のミネラル感があり、僕個人的にはその辺りに特に和田龍らしさを感じています。

ちなみに極めて少量生産のため時期によっては欠品などあるかも知れません・・・お許しください。

都内の酒販店では鈴傳さん、革命君さん、信州おさけ村さん、神奈川ではSake芯さん、千葉では小田商店さんが先駆けて取り扱っておられまして、和田さんの「熱い想い」を応援し続けてきました。この度、その末席に加えていただくことになり光栄と感じています。

地酒屋こだま、和田龍登水を「和田さんの穏やかな人柄と熱い想い」と共に、これから少しずつ、日本酒を愛するみなさんに伝えていきたいと考えています。平成27年3月18日よりスタートするこだまの新しい仲間、どうぞよろしくお願い申し上げます。
 
先日から思い立ち、地酒屋こだまHPの進化(?大袈裟なw)を目指して「迷った時のおすすめページ(仮題)」なるものを構築中。こだまから酒を買いたいけど何を買っていいのかわからない、なんて時の手助けになればと思い「DRY系」「フルーティ系」など大雑把なジャンル分けをした上で指針的なおすすめができれば、と思って少しずつ進めています。ちなみに「こりゃダメだ」と思ったらあっさり幻のページとなりますがそれはそれで(笑)

その中の「お燗系のおすすめ」ページを工事していたらそれなりの文章がまとまったので、こちらに移植してみました。お燗って難しい、お燗ってよくわからない、という方の手助けに少しでもなれば幸いです。ちなみに具体的なテクニックに関しては言及しておりません。それはまた別の機会に・・・・・

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先に言っておくと、こだまのお酒で「お燗で美味しくない」お酒はほとんどありません。大吟醸だろうが生原酒だろうが活性にごりだろうが、ほぼ全てのお酒がお燗でもちゃんと美味しくなります。(異論もあるとは思いますが事実です。そうでない、と思ってる方は「美味しくなる温度」を見誤っている場合がほとんどと考えます)

今度は少し逆の言い方をします。ほぼ全てのお酒がお燗でも美味しいのは事実ですが、イコールお燗がベスト、とは限りません。お燗も美味しいけど(今の時期は)冷酒の方がもっと美味しい、なんて例ももちろんたくさんある訳です。

少し角度を変えて言うと「このお酒は冷酒がめちゃめちゃ美味しいけどお燗もけっこうイケる」ってお酒もあれば、「このお酒は常温からお燗が美味しいけど冷やすと良さが引っ込む」なんてお酒もありまして、一般的にはこの後者が「お燗向けのお酒」なんて言われている気がします。

また、温めた酒のことを何でも「熱燗」という方がいますが、熱燗とは50℃以上のお燗温度を指す言葉であり、総称はあくまで「お燗」なのです。ぬる燗(40℃前後?)上燗(45℃前後?)、そして熱燗というように使い分けて初めて意味を為します。特に飲食店の方が「熱燗」を総称として使うと「ああ、わかってない店だな」と思われますのでご注意を。

また、チェーン居酒屋の熱燗に辟易したのか何でも「ぬる燗がベスト」と思っている方も多々見掛けますが、これもまた間違い、当店のパワフルなお酒たちはぬる燗ではその良さの半分も引き出せないものが多いです。

方法もね、そりゃ湯煎が美味しいさ。雰囲気もいいしワクワクするしね。でもめんどくさかったらレンジでチンでもいいじゃない(笑)やらないより全然いいじゃない。こうじゃなきゃいけない、なんて訳わからないつまらない決めごとに盲目的に従っても意味ないのです。

思い込み、固定観念を外していただき、まずはいろいろ試してみればいいんじゃない?その結果どの温度が好みだったかはそれこそ十人十色、仮に僕と違ったとしても問題なし、それが正解。なので僕は「僕が美味しいと思うお酒と温度」をお勧めしていきます。

それが地酒屋こだま流なのです。
 
昨年の福島に引き続き、地元大塚でいつも仲良くしてくれている酒味処きの字さん、地酒やもっとさん、そしてこだまスタッフの総勢9名で長野と岐阜のお取り引き蔵を中心に10蔵を3日間で訪ねてきました。僕が予定を組んだのですが欲張り過ぎました(笑)塩尻で10人乗りのレンタカーを借り、3日間での走行距離が750Kmを超えました(爆笑)ぎっしり詰め込み過ぎて疲れましたが学ぶことも多く、終始大笑いの実りある3日間だったと思います。

まず初日。
もっとの大ちゃんがまさかの寝坊であずさに乗り遅れる波乱のスタートでしたが(笑)なんとか追いつき最初の蔵へ。



黒松仙醸や黒松仙醸こんな夜にを醸す仙醸(伊那市高遠)。
50歳なのにアスリートな安藤杜氏と犬のさくちゃん(かわいいんだコレが・・・)と。今期も肩の力がいい感じに抜けた安藤さん、プロトタイプや山椒魚のリニューアル、初挑戦の○○○などもお楽しみに♪




そして高速をぶっ飛ばして辿り着いた三千櫻酒造(岐阜県中津川市)。
ちょうど愛山の袋吊りの最中で見れてラッキー♪蔵元杜氏の山田さんと奥さまの和枝さんもお元気でした。今期は美郷錦や、まだ言えないけど秘密なお米でのお酒を販売できると思います。




そして木祖村に辿り着いて勇屋旅館さんにて大宴会。湯川酒造店の尚子社長と慎一杜氏、頭の太田くん、そして仙醸の安藤杜氏も入り乱れての大盛り上がりとなりました。勇屋旅館さん、設備もキレイであったかいサービスが印象的でおススメです。

宴会後は部屋に戻って「パ○ティー」トークで深夜まで大盛り上がり(爆)




翌日は十六代九郎右衛門や木曽路を醸す湯川酒造店(木曽郡木祖村)へ。
朝8時半よりお邪魔させていただき蒸しの作業を見学させていただきました。今期の九郎右衛門は愛山、雄町、山田錦に加え○○○の初挑戦などもあり実に楽しみです。




そしてお次は本金でお馴染み、酒ぬのや本金酒造(諏訪市)へ。
蔵元杜氏の宮坂恒太朗くんと奥さまのちとせさんも変わらず元気。
今期の新たな挑戦が形になりつつあり、かなり面白い本金をご紹介できるはずです。




そして北安大國や居谷里を醸す北安醸造(大町市)へ。
僕と同い年の山崎杜氏と伊藤社長がいつものように温かく迎えてくれました。山廃の居谷里をはじめ、今期も新しいチャレンジと美味しいお酒で僕らを魅了してくれると思います。




そして本日4蔵目、笹の譽を醸す笹井酒造(松本市)へ。
ほぼすべての仕込みを3~400Kgという超小仕込みを重ねる蔵元杜氏笹井くん。彼らしいストイックな案内と説明で人柄も伝わったと思いますが、後で聞いたらめちゃめちゃ緊張していたそう(笑)。時に迷いながらも信念を持った酒造りで今期も楽しませてくれそうです。


この後は最近定宿にしている松本ツーリストホテルへ。建物は古いですが大浴場があるのと朝ごはんが美味しいのと価格が安いのとで僕のお気に入り。
そして夜はいつも仲良くしてもらってるアガレヤさんへ。鶏料理がめちゃめちゃ美味しくてついつい飲み過ぎてまたもや大盛り上がり(笑)千國さん、いつも本当にありがとう!




翌朝もおかげさまで二日酔いもなく、いえ、5%くらいはいつもあるのですが(笑)特に問題もなく元気にスタート♪写真はちょっとガスってますが姨捨からの絶景。そういえば僕らが長野入りした22日から気温がずいぶん上がってそれほど寒くは感じませんでした。その代わりどこの蔵に行っても「気温が高くて品温が下がらなくて困る」と嘆いていましたけど(苦笑)




まずは僕の長野の故郷ともいえる勢正宗の丸世酒造店(中野市)へ。
造りを学びたくて蔵に通っていたのはもう10年近く前の話。ちょうど当時のお手伝いさんや、現在は80歳を超え引退された名杜氏、藤沢さんもたまたま蔵にいらっしゃって大感激。息子の晋司くんが製造責任者として伝統に新しい風を入れて進化を始めています。それにしてもこう見ると晋司くんとお母さん、やっぱり似てるなぁ・・・(笑)




そしてこの槽搾りの最中なのは信州亀齢を醸す岡崎酒造(上田市)。
お取り引きはないのですが2年ほど前から旦那の岡崎くんと妙に気が合って(笑)仲良くさせていただいています。その苦労、その模索、その進化、注目しているのです。



奥さまで杜氏の美都里さんも一緒に♪
あの7号タンクが実に楽しみで仕方ありません。
ちなみにこの夜の松本での宴会にも岡崎くんが駈けつけてくれました。


そしてこの後、同じ上田の和田龍酒造(和田龍登水)さんへもちょっと顔出しに。こちらも実はお取り引きはありませんが、僕の大好きな和田さんにどうしても逢いたくて。タイミング良く、ちょうど二日前に搾ったばかりのひとごこちの生をみんなにテイスティングしてもらうことができました。一緒に写真撮るの忘れたのが心残り・・・・・




そして最後は笑亀や嘉根満を醸す笑亀酒造(塩尻市)へ。
今期より丸山社長に代わり、木曽の某蔵より移籍してきた森川杜氏がめちゃめちゃ頑張っています。笑亀の持っていたマイナス面を解消しつつ良いところを伸ばすという、一応7年ほど前からこの蔵を知っている僕としては「本当に大変なこと」に森川くんが「前向きに」取り組んでくれていることがとても嬉しいのです。今期の笑亀、凄く良くなると思います、ご期待ください。




そして長野とのお別れ宴会はこれまた親交の深い風林火山の中村さんの二号店、ばんざい家さんにお世話になりました。先程の信州亀齢の岡崎くんも合流してくれてまたまた大盛り上がり♪



来るたびに深く知り、来るたびに大好きになる長野。
みんな、お疲れさま。
そして長野(と岐阜)のみなさん、本当にお世話になりありがとうございました!

あー楽しかった♪