すっかり秋の気配、今朝なんかちょっと寒かったくらいでびっくり。
夏男としてはちょっぴり残念な気もするのですがそろそろ涼しくならないとお米の生育にも問題だし、
ここは大人しく諦めて、秋を迎えたいと思っているTAKEです。
13日に喜多方の弥右衛門(大和川酒造店)の会を開催しました。
6月のOPENから5回目の会でしたが今回も満員御礼、本当に有り難いことです。
今回の主題は「次世代の若い力を応援する」こと。
次期当主の佐藤雅一さんと次期杜氏の佐藤哲野さん兄弟を迎えての開催でした。
雅一さんが30歳、哲野さんは25歳という年齢通り、元気な大盛り上がりの会となりました。
(いつも参加して下さる方、見守って下さる方、心より感謝申し上げます)
この開催を通じて強く思った、いや、以前より感じてはいたのですがより強く思ったことがありました。
いま、日本酒業界に存在するひとつの動き。
なんて大袈裟にいうほどのことではありませんが、
これは他業界もご多分に漏れず共通したキーワード「世代交代」という動き。
低迷を囁かれる日本酒ですが右肩上がりで成長している蔵元もあります。
そんな蔵の多くは20~40代の若い力が「なにかやってる」蔵だったりします。
若い当主が、若い杜氏が、若い造り手が、「新しいこと」にチャレンジしている蔵。
何も古いやり方が悪い、というわけではありません。
仮に古いやり方を伝統、新しい風を革新、という言葉に置き換えたとします。
要するに「伝統だけではやっていけない時代」だということです。
個人的には革新が伝統を凌駕するのはいかがなものかとは思うのですが要はバランス。
蔵ごとに伝統と革新のバランスを取りながら舵をとること、これが大切なのかなと。
その辺をうまくこなせている蔵が波に乗ると急成長しているように思うのです。
(急成長がいい悪いという話が主眼ではなく、それはまた別のお話ね)
ここからは個人的な意見なのですが、
今回開催した大和川さん、数年前から見えない壁にぶつかっているように感じています。
基準はクリアしている、しかしどうもいま一つ造り手の顔が見えてこない。
3年ほど前にその意見を雅一さんにぶつけたことがあります。
好きな蔵だからこそ率直かつ辛辣な意見を言わせていただきました。
(思えばあれからの付き合い・・・よく嫌われなかったものだ!笑)
だからこそ哲野さんが杜氏見習いとして初めて醸した酒「野音」を紹介したかったし
いま変わり始めようとしている大和川を記憶に留めて欲しかったし
数年後に何らかの変化を遂げた大和川に想いを馳せて欲しかったのです。
ふと思うと、ウチの扱いにはなにげにそんな蔵が多い。
いま現在の完成度よりこの先の実りを無意識に重視している自分。
商売としては???・・・でもそれを個性に変えるのはきっと僕自身。
誰になんといわれても、この信念は変えないでいこう。
そこに関しては細かい計算なんて必要ない、自分の直感を信じよう。
そんなことを改めて思い直すことができた、貴重な一日でした。
夢を追いかけることしかできない少年は、酒屋になっても同じことをするんだね。(笑)
お店に来たら「野音(やおん)」呑んでみてね。
今日みたいな肌寒い日にぴったりのお燗も出すよ、超お奨めです。


