ご存知ですか?毎年、多くの蔵元さんが廃業していくことを。
僕の関わった、もしくは好きな蔵元さんだけでも、ここ数年で廃業したところを列挙すると、
吟雪の渡辺酒造(東京)、慶長の和久井酒造(埼玉)、春高楼の河野酒造(福島)、たてのいの沼舘酒造(秋田)、
小さくても頑張ってきた、時代に流されずいい酒を造っていたところが多いのです。
そんな廃業ニュースの中でも、今年最大のショックだったのが愛媛県の森の翠の廃業。
四季酒の会の定番酒のひとつでもあり、蔵元の篠永さんにも本当にお世話になっていました。
そんな経緯もあり2月の中旬には僕の耳に入っていた のですが、公式発表されるまで控えておりました。
悲しかった。
本当に悲しかった。
僕らがもっと応援していれば、なんて不遜なことは申しません。
単純に、いち呑兵衛として、もっともっとあの美味しいお酒を呑みたかった。
失われたものは決して返ってはこないのです。
・・・・・と、悲観しているばかりではいられません。
あの千駄木の鰻の名店、稲毛屋さんで森の翠の会を開催するというので参加させていただきました。
しかもゲストは森の翠を醸していた宇高育子杜氏!・・・・・これは行くしかないでしょう。
最近はdancyuなどでも紹介され、連日予約で一杯のこのお店。
店主の三代目さんのご好意で、四季酒の会の開催でもお世話になっています。
この森の翠の前掛けと樽、「持ち帰りたい・・・」と参加の誰もが思ったはず(笑)
店内で三代目さんと宇高さんにご挨拶。
篠永さん経由で宇高さんも僕の名前はご存知でしたが(光栄ですっ)実は初対面。
お逢いできて本当に嬉しかったです。
ずらっと並んだ森の翠、一本一本にたくさんの想いが込められていました。
稲毛屋さんでずっと大切に保存されていた森の翠が今日、参加者の前に供されます。
まずは稲毛屋店主の三代目さんのご挨拶でスタート。
実は僕に「こんないいお酒があるよ」と最初に教えてくれた恩人です。
稲毛屋さんで初めて呑んだ森の翠の純米大吟醸、今も忘れられない味です。
そして宇高育子杜氏からもご挨拶。
ご本人の生真面目さが伝わるお話に、会場は大喝采。
よーし、今日は悲しいことは忘れて呑みまくるぞ~~~♪
稲毛屋さんといえば鰻だけではなくて料理も凄いので有名。
せっかくなのでこちらもご紹介させていただきますね。
きぬかつぎ、僕の大好物♪
皮ごとほうばって歯で噛むと「ちゅるん」と剥ける感触がまた♪
じゃがいもの煮付け
これがまた、味がしみていて素朴に美味しい♪
そうそう、スペシャルゲストとしてこんな方もお見えでした。
岐阜の房島屋で杜氏をされている所さん。
実は宇高さんとは梅錦での修行時代に同期だったそう。
所さんの「今日は森の翠を愉しみましょう♪」の音頭で乾杯♪
お刺身の盛り合わせ
初めちょっと苦手だったしずく媛大吟醸が脂の乗った刺身とめちゃマッチ♪
稲毛屋新作、きのこのサラダ
いつもトマトのサラダが定番ですが(これも美味い)季節の新作だそう。
水菜とのマッチングも抜群で、これはこれからの季節にとてもいいアイディア。
焼き鳥
鰻屋さんだけに肉を焼くのはお手の物ですが、モモ肉が柔らかくて美味しい♪
これも新作、鰻の白焼きに胡瓜おろし
基本的には「うざく」系ですが胡瓜の生臭さはまったくなく抜群の相性。
愛媛名物、えびちくわ
あのね、ホントに海老の味がします・・・かっぱえびせんみたいな風味。
じゃこ天のようについついつまんでしまう、危険なおつまみ(笑)
鶏のつくね
個人的につくねって大好きなんです。
ふだんは塩派の僕ですが、たまにはタレもやっぱり美味しい♪
一人一人席を回って、一生懸命にお話をされる宇高さん。
今はお子さんのこともあっていろいろと大変なようですが、酒造りへの情熱は冷めていないご様子。
いつか、もしもいつか可能なら宇高さんの新しい酒を呑んでみたい!
湿っぽさなどこれっぽっちもない、笑顔笑顔の会でした。
それは店主の三代目さんのお人柄でもあり、純粋な想いの表れだったのではないでしょうか。
僕が尊敬し背中を追ってしまうのも、この三代目さんの笑顔にあるのかも知れません。
お待ちかね、〆のひつまぶし。
これだけを目当てに稲毛屋に来ても損のない一品。
このダシが、このダシが美味すぎるのです~~~っ♪♪♪
今日のお酒は10種類。
どれが美味かった、好みだったなんて野暮な話はよしましょう。
冷やにつけ燗につけ、どれもが個性を放って参加者の思い出に消えていきました。
久しぶりに呑んだ森の翠は、やはり森の翠でした。
先ほども書きましたが、宇高さんは燃え尽きておりません。
いつの日か、それはまだわからないけどそれでもいつの日かまた彼女のお酒が呑める日が来る!
今はそんな気がしてなりません・・・・・その日を心待ちにしているファンが大勢いるのです。
すまん、H。
君の表情があまりにも素敵なので修正ナシで出させてもらいました。
森の翠よ、永遠に・・・・・














